“成人の日”特別インタビュー。デビューから30年以上経った今でも存在感を放ち続ける3人の“レジェンド”江田照男騎手、蛯名正義騎手、柴田善臣騎手に、自身の二十歳(はたち)の頃を振り返ってもらいながら、新成人へのメッセージも頂戴した。 関東騎手クラブの“会長”や“相談役”などを歴任してきた柴田善臣騎手は今年デビュー36年目の53歳。JRA最年長騎手の“あの頃”とは――。 (取材・文=東京スポーツ・藤井真俊) 今思えば、あの頃の経験は無駄じゃなかったのかも ――善臣さんが二十歳になったのはデビュー2年目で、その年は年間9勝。1年目(12勝)より数字が下がったタイミングでしたね。 柴田 あ〜。あの頃は競馬がつまらなかった思い出があるなぁ…。 ――競馬がつまらなかった? 柴田 うん。でも原因は自分だよ。2年目で少し競馬に慣れて、ナメてかかってた部分があったんだと思う。そんな調子だから成績が伸びず、乗