元経済誌編集長、パーキンソン病と闘う 『会社四季報』『週刊東洋経済』編集長を歴任し、『ダイヤモンド・オンライン』編集長も務めた著者が、60歳でパーキンソン病と共に生きるようになった日々を綴ります。 バックナンバー一覧 『会社四季報』『週刊東洋経済』編集長、そして『ダイヤモンド・オンライン』編集長を歴任した著者が、60歳からパーキンソン病と共に生きるようになった日々を赤裸々に告白。連載第3回は、病気や障害の当事者が本当に必要としている「バリアフリー」を考える。(ジャーナリスト 原 英次郎) 孫がトイレの前で転んだワケ 「病気になって初めて分かることがある」とは、よく言われることだ。俺は今、体が不自由になってこの言葉をかみしめている。結論から言えば、難病者に対して人々は思いのほか優しい。一方、街は冷たい。 俺がパーキンソン病を発病してから7年になるが、人間から不快な思いをしたのは、わずか2度だ