大相撲7月場所は初日から両大関休場と波乱の幕開け。一方で今場所の成績では3関脇が同時に大関昇進の可能性があって湧いています。その陰で親方株(年寄名跡)が取得できず、日本相撲協会を去る元力士が目立ち始めました。 近年、松鳳山、千代大龍、3代目豊山などが親方にならず退職するも表立って「名跡取得がかなわず、やむなく」とは言明していなかったのですが、年寄り「井筒」を一時的に襲名していた元関脇豊ノ島が今年1月に退職した件と、元関脇逸ノ城が5月に引退した件は濃厚に「やむなく」を感じさせます。モンゴル出身の逸ノ城は日本国籍を取得していたので。その目的が「将来、親方になる」以外には考えられません。 問題はこうした事態が今後も増えていきそうな状況です。過去にも紹介してきましたが今回はより具体的に近未来を占ってみます。「ちょっと興味ある」の方は前半で、好角家には後半までお付き合い下されば幸いです。 豊ノ島退職