ラサ島鉱業所(ラサじまこうぎょうしょ)は[注釈 1]、沖縄県北大東村沖大東島(ラサ島)で、1911年に操業を開始したリン鉱石鉱山である。1929年から1932年までの間は休山し、1933年に操業再開後、1944年に閉山した。日本国内では数少ないリン資源の産地であり、最盛期の1918年には約2000人の労働者が働き、年間約18万2600トンの鉱石を採掘した。 ラサ工業株式会社(1993)を始めとするラサ工業やその前身企業、平岡(2012)など、主な参考文献の多くがラサ島表記となっているため、本記事内ではラサ島と表記し、必要に応じて沖大東島表記も用いる。 概要[編集] ラサ島は隆起サンゴ礁の島である。サンゴ礁が隆起して陸化した後に大量の海鳥が生息するようになり、その海鳥の糞が堆積してグアノが生成され、グアノのリン酸が石灰石と反応することによってリン鉱床が形成された。 ラサ島のリン鉱石を発見し、