旅の始まりは思わぬ形 私のとった飛行機に吉田豊が合わせる形で、一緒にサウジアラビアを往復するつもりだった。事実、成田を発ち、経由先のドバイまでは同じ飛行機に乗った。しかし、ドバイの乗り継ぎ便の搭乗口まで行ったところで吉田が止められた。 「あなたの飛行機はこれではありません」 成田発の飛行機が同じだった事で、吉田はその先の飛行機をしっかり確認していなかった。そのため、勝手に終始私と同じ飛行機だと思い込み、まさかの搭乗口まで行ったところで違う便である事を告げられた。機内のバーラウンジで悠長に飲んでいる場合ではなかったのだ。 経由地のドバイへ向かう飛行機の機内。筆者(左)と吉田豊騎手信じられない結末 旅の始まりがこんな形だったので「これは先が思いやられるね……」等と話し合っていたから、というわけではないが、本人もびっくりというまさかの最高の結末が、待っていた。 「信じられないです。こんな事あるん