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徳富蘇峰 民友社の検索結果1 - 4 件 / 4件

  • 戦場で拉致されて売られていった人々

    『大坂夏の陣図屏風』に描かれた乱取り 藤木久志著『飢餓と戦争の戦国を行く』の冒頭に「七度の餓死に遇うとも、一度の戦いに遇うな」ということわざが紹介されている。相次ぐ飢饉も餓死者が大量に出て大変なものだが、一度の戦争に遇うと、七度の飢餓に遇うよりも悲惨であるという意味である。前回の記事にも書いたが、戦場になると耕地が刈り取られ、家々は放火され、食糧や財物だけでなく家族までもが奪われていったのだからたまらない。 上の画像は大阪城天守閣に保管されている『大坂夏の陣図屏風』の左半分の一部だが、乱妨取りに奔った徳川方の雑兵達が、大坂城下の民衆に襲い掛かっている様子が克明に描かれている。 偽首を取ろうとする者や、略奪をする者、女性や子供を捕まえる者などいろんな場面が描かれているのだが、この乱取りについてイエズス会の宣教師が記した報告書の一節が徳富蘇峰の『近世日本国民史. 第12 家康時代 中巻 大阪役

      戦場で拉致されて売られていった人々
    • 英国艦隊に多大の損傷を与え上陸を許さなかった薩摩が、英国との和解交渉を進めた理由~~薩英戦争3

      勝利をしたのはどちらなのか 文久三年七月二日(1863/8/15)の 薩英戦争で英艦隊は想定外の被害を受け、その報復として鹿児島の中心部を砲撃し、市街地を広範囲に焼き払い、上陸もせずに錦江湾を去って行った。 普通に考えれば敵軍の上陸を許さず退却させた側の勝利であるのだが、薩摩藩には相手の被害状況を知る術があるわけではなく、自軍にもかなりの被害が出ていた薩摩藩には、勝利したという実感はなかったようだ。 薩摩藩の家老・川上但馬の感想が、徳富蘇峰著『近世日本国民史. 第50』に出ている。 何分にも敵の照準が的確なところから、我が薩摩方は祇園洲砲台をはじめ、他の方もみな砲身を破砕せられ、砲口を撃鎖せられ、廃物に帰せしめられた。なお一日も戦争が継続せば、ゆゆしき一大事が到来するのであった。しかし天祐にも暴風雨にて、終わりに沖小島の砲撃を浴びせたから、やや我々も形勢を挽回したようにも見えたが、しかも市

        英国艦隊に多大の損傷を与え上陸を許さなかった薩摩が、英国との和解交渉を進めた理由~~薩英戦争3
      • 「若気の至りをうっかり小説にした結果教科書に載ってしまい死後100年経ってもいじられ続けている」強烈で印象深い文豪にまつわるエピソード

        Rootport🍽 @rootport 作家・マンガ原作者。/好きな言葉は「群盲撫象」/TIME誌「世界で最も影響力のあるAI業界の100人」選出/Blog→rootport.hateblo.jp /マシュマロ→marshmallow-qa.com/rootport youtube.com/channel/UCp6RK… Rootport🍽 @rootport 留学先のドイツでやらかした若気の至りをうっかり小説にして発表した結果、うっかり国語教科書に載ってしまい死後100年経ってもいじられ続ける森鴎外先生ェ… 2022-10-02 13:24:38 リンク Wikipedia 舞姫 (森鷗外) 『舞姫』(まいひめ)は、森鷗外の短編小説。1890年(明治23年)1月号の『国民之友』に発表。ドイツに留学した主人公の手記の形をとり、ドイツでの恋愛経験を綴る。高雅な文体と浪漫的な内容で、鷗外初

          「若気の至りをうっかり小説にした結果教科書に載ってしまい死後100年経ってもいじられ続けている」強烈で印象深い文豪にまつわるエピソード
        • 【2021年再掲】近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について―― - 夢現抄

          以下は、2013年に友人のラッコ君(twitterID: @rakkoannex)の『概念迷路』という雑誌に寄稿した「近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について――」の再掲となります。 「近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察」再掲に当たっての弁明 - 夢現抄 上述の弁明の通り、アナキストとなった現在では当時とは考えが異なる部分や、ぎこちない文体など修正したい箇所が多々あるのですが、最小限の修正に止めてあります。「文科の学(純文学のみならず、歴史学、哲学、社会科学を含む明治時代までの「文学」が指していた意味です)の社会的意義存在意義とは何なのか?」というテーマについて、何かしらの考える材料となってくれれば望外の喜びです。 一.序言 元来本稿は、論文として書く構想を持っていたものであった。しかし、書き進める内

            【2021年再掲】近代日本に於ける思想と文学の社会性の起源についての考察――人生相渉論争を基準にした思想と文藝の存在意義について―― - 夢現抄
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