『ドミノin上海』恩田 陸 (著)角川文庫あらすじ上海の中でも多くの観光客が集まる中国式庭園、豫園の東にある骨董品店に「『蝙蝠』が上海に入った」と連絡が来る。 窃盗されたこのお宝を手に入れるべく、店主の衛春は店を出る。 しかし、その品は予定されたものと異なった方法で、何故か人気のホテル、青龍飯店の厨房へ…。 ホテルのお客やスタッフ、そこへ動物園からの脱走をはかる猛獣までもが入り乱れ、お宝はこちらからあちらへと移動していく。 龍のごとく勢いに乗り成長していく都市、上海を舞台に28のピースがつながっていく。 予想外のトラブル続きでお宝は何処へ…お宝を人質に取り、持ち主から身代金を要求する組織の一員である衛春は、お宝入手の連絡を受け、約束の場所へ。 しかし、運び役の者が予定していたニワトリではなくイグアナの口の中にそのお宝を入れてしまったことを知ります。 青龍飯店に到着したイグアナは料理長によっ