パンデミックという初めて経験する事態に、報道現場でも試行錯誤と戸惑い、不安が広がる。 撮影:Business Insider Japan 「嘆かわしい。こういう環境だから仕方がないという、お涙頂戴のアンケート報告か」 「まるで飲み屋での愚痴のようだ」 アンケート結果に対する評価は散々だった。ネットメディアでは「新聞・TV『政府の言いなり』の何とも呆れる実態」と報じられた。 そのアンケートとは、新聞、放送などのメディア関連労組でつくる「日本マスコミ文化情報労組会議(通称MIC)」が報道関係者を対象に、2月末から実施した「報道の危機アンケート」。国境なき記者団の「2020年報道の自由度ランキング」に合わせて4月21日に公表した結果(有効回答214件)は、萎縮や忖度が広がる報道現場の声に満ちていたからだ。 もともと雇用不安がジャーナリズムの萎縮につながっている状況を探る目的だった。 テレビ朝日が