文谷数重(軍事専門誌ライター) 【まとめ】 ・日本敗北の原因は船団護衛の失敗である。 ・船団護衛の失敗はソーナーやヘッジホッグの遅れではない。 ・日本はレーダの遅れにより米潜水艦の浮上活動許し、結果敗北した。 【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=46693でお読みください。】 日本は船団護衛の失敗により敗北した。米海軍による無制限潜水艦作戦で日本船団は壊滅し海上輸送は途絶した。その結果、日本の戦争経済は崩壊し敗北したのだ。(*1) その原因は日本の対潜技術の遅れとされる。通俗的にはソーナーでの遅れや前投爆雷ヘッジホッグの不在、専門家向けでは垂直水温分布の測定不能、戦術と訓練の未徹底が挙げられる。「日本は対潜技術で遅れていた。だから米