東京・日本橋周辺にはいい和菓子屋が多い。 江戸時代から東海道や中山道の起点なので、それも至極当たり前のことかもしれない。 長門、ときわ木、榮太樓、日本橋うさぎや・・・私の好きなあんこエリア。 地層の奥深くに江戸のパワーストーンが眠っている・・・気さえする。 その日本橋から京橋に向かって歩くと、江戸歌舞伎発祥の地の碑があり、この日本橋・京橋エリアが東京の原点ではないかと思い知らされる。 明治2年(1869年)創業「京福 桃六」はその一角にある、私にとっては隠れた名店であることもその後に思い知らされる。 外壁を工事中だったが、店は営業していた。 そこからワンダーな世界が広がることになる。 桃太郎だんごの陰で、一見地味などら焼きが、「ちょいとそこの旦那、お待ちなせえ」と「見得(みえ)」を切っていた・・・(どら焼きが見得を切るはずはないが)。 森光子が愛したというどら焼き「一と声」の文字が見え、「