梓みちよという歌手自体、時代的にご存知ない方が多数派かもしれません。 宝塚音楽学校からワタナベ・プロダクションのオーディションに合格、1962年に歌手デビュー。 翌1963年、20歳の時にリリースした「こんにちは赤ちゃん」がミリオンセールスに。 NHKの人気番組の挿入歌だったこともあり、国民の誰もが知る大ヒットとなりました。 その後も定期的に新曲は発売していたのですが、セールス的には不遇の時期が続きます。 「こんにちは赤ちゃん」での(今で言えば)清純派イメージが強すぎて、次のステージに進みあぐねていたのだと思います。 そして30代を迎えた1974年、彼女は「これがあの『こんにちは赤ちゃん』を歌ったのと同一人物なのか!」と驚くほどの超大胆なイメージチェンジをした新曲を発売します。 それが「二人でお酒を」。 かつてのアイドルイメージを完全に払拭したオトナの別れの歌を、味わいたっぷりに歌いこなし