浦上 早苗 [経済ジャーナリスト/法政大学IM研究科兼任教員] Aug. 24, 2021, 06:40 AM 国際 5,916 南京市で7月20日にクラスターが確認されて1カ月。中国当局は市民活動を制限し、PCR検査を徹底するなど封じ込めに動いた(写真は7月22日、南京市の様子)。 REUTERS 厳しすぎる感染防止策で新型コロナウイルスを1年以上にわたりほぼ封じ込めてきた中国が、「デルタ株」の試練に直面している。 7月20日に南京市(江蘇省)でデルタ株の感染者が確認され1カ月で30都市に飛び火、感染は1200人以上に広がった。エリア封鎖と責任者への圧力で震源地・江蘇省の状況は収束しつつあるが、8月初旬には上海市でも半年ぶりに国内での感染者が確認され、変異して感染力を増したウイルスとの攻防が続く。 入国者の徹底隔離で1年以上感染拡大阻止 2020年初め、初動の遅れから武漢市でパンデミック