映画『カツベン!』の感想・評価・内容・結末 周防監督の凄みが出ている映画 周防監督の凄みを改めて痛感しました。 周防監督は本当に映画を愛しているのが如実にわかりました。 素晴らしい作品です。周防監督は毎年撮るという量産型の監督ではありません。 『それでもボクはやってない』などの社会的なテーマから『舞妓はレディ』といったエンタメ系の作品まできっちりと撮る稀有な監督です。 本映画も娯楽色を醸しながらも映画が活動写真と呼ばれていた100年前のノスタルジックな雰囲気を醸す芸術映画として世に送り出した名作だと思います。 庶民にとっての活動写真とは 冒頭からすごいです。 白黒です。 活動写真の撮影光景を再現しています。 当時、音はアフレコです。 光量が足りなくて“太陽待ち”などは何だかほっこりしてしまう場面です。 活動写真の撮影が行われる場所ではあのようにたくさんの見物人がいたのには驚きます。 庶民に