前回の記事では、教師の過労死等の実例について紹介しました。国の所管も各省に分かれており、実態把握すらままならない状態である問題を指摘しました。 前回の記事:死と隣り合わせの学校現場の事実 #先生死ぬかも さて、学校の先生たちの過酷な勤務状況やメンタルヘルスの不調。これは、教員自身にとって大きなダメージがあることですが、児童生徒にとっても、もちろん、いいことではありません。 ■子どものために忙しい。が、それは結果的には、子どものためにならない。 わたしも委員として参加した、中央教育審議会(中教審)の文書のなかにも、こんな一節があります。 ’子供のためであればどんな長時間勤務も良しとする’という働き方は,教師という職の崇高な使命感から生まれるものであるが,その中で教師が疲弊していくのであれば,それは‘子供のため’にはならない。 教師のこれまでの働き方を見直し,教師が我が国の学校教育の蓄積と向か