Jリーグが「日本サッカー協会選手契約書(統一契約書)」の一部改訂を本格検討していることが12日までに明らかになった。複数の関係者によると、シーズンの秋春制移行とともに既に議題とされ、本格的な議論が始まっているという。 現在の統一契約書にはJリーグ特有のルールがあり、C契約からスタートする新人選手の年俸上限は480万円と定められている。出場時間などの条件を満たせば、年俸制限のないA契約に順次移行できる通称ABC契約が存在する。一方で、最近はU―20代表FW福田師王(現ボルシアMG)らのように、Jリーグを経ずに海外挑戦する事例も多発。低く抑えられている初期の年俸も理由の一つとされる。日本プロサッカー選手会会長の吉田麻也(LAギャラクシー)も「時代にそぐわなくなってきている」と話していた。 ABC契約の導入は獲得競争の過熱やクラブの財政難に歯止めをかける狙いがあった。撤廃すれば一部のビッグクラブ