阪神タイガースに16年間在籍、千葉ロッテマリーンズで昨年、現役を引退した鉄人、鳥谷敬さん。1939試合連続出場記録は歴代2位、遊撃手としてシーズン最多打点など数々の記録を打ち立てたスタープレーヤーだ。野球解説者や社会人野球パナソニックのコーチなどとして新しい一歩を踏み出し、プロで培った心身のトレーニングについて書いた新刊「疲れない体と不屈のメンタル」を上梓したばかり。そんな鳥谷さんの人生を大きく変えた瞬間は……。 ◇ ◇ ◇ プロ野球選手として記憶に残る瞬間というと、プロ入りして初試合の巨人戦でヒットを打った瞬間、2005年にセ・リーグ優勝を決めた試合で金本(知憲)さんがレフトフライをキャッチした瞬間ですね。13年にWBC日本代表に選出され、チャイニーズ・タイペイ戦で盗塁を決めて勝利に貢献した瞬間も……。 でも、人生を変えた瞬間というと大学3年の時に、病に苦しむ弟の姿を見た時ですね。