2017年12月、川又堅碁は2年ぶりの日本代表に張り切っていた。得点こそ挙げられなかったものの、アグレッシブなプレーでチームを活性化させたと言えるだろう。だが2年後の2019年12月、川又は満足にプレーできず、チームは降格し、契約も終了した。しかも次のチームが決まらない。 2020年1月、川又は入団テストを受けていた。傍から見れば短期間での大きな変化は苦しかったのではないかと見えたが、本人はそれよりも辛かったことがあるという。陽気でギラギラしたストライカーが明かす苦悩と、中断期間中に見せた別の才能のことについて聞いた。 サッカー人生でしんどかった時期 サッカー人生でしんどかったのは、そうですね……結構あるけど、プロサッカー選手になってからのことで言うと、大変だったと思うのは20歳の時に半年間、ブラジルに行ったときのことなんですよ。 オレ、もともと「キャプテン翼」に憧れてて、正直、サッカーを