自然災害などの現場で劣悪な環境のなか、人命救助のために奮闘する自衛隊。彼らの強靱な体力の基礎をつくる体操があるのをご存じだろうか。 それは「自衛隊体操」と呼ばれ、陸上自衛隊と航空自衛隊の各部隊で、朝礼前や朝礼後などに準備体操として行われている。 さぞかしキツイ体操かと思えば、「ラジオ体操以上、ウエイトトレーニング未満」の運動強度だという。どんな体操なのか、紹介しよう。 「ラジオ体操以上ウエイトトレーニング未満」と言われる理由 自衛隊体操は、身体を振る・回す・捻る・倒す・跳ぶといった基本運動が合理的に組み合わされ、それぞれ独立した21種類の運動から構成されている。 最大の特色は、手足を伸ばせるスペースさえあれば、特別な器具なども必要なく、身体ひとつで誰にでもすぐ取り組めること。しかも、21種類すべての運動をするのに要するのはたったの5分というのだから、本当に効果があるのだろうか? と疑問に思