花が好きと言えるほど詳しくもありませんが、秋のコスモスと春の桜は大好きです。コスモスは秋桜とも書きますから桜の系統かと思っていたら、実はキク科なんですね。 コスモスは外来種ですから和名が付いていて、それが「秋桜」なんですが、文字の通りの「あきざくら」が読みで、それを「コスモス」とは読みません。一方、日本に古くからある「女郎花(おみなえし)」や「百日紅(さるすべり)」などは、当て字の漢字があり、古くは万葉集や古今集などでも詠まれているのだとか。 では、なぜ「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのでしょうか。それは、あの山口百恵が歌って大ヒットした「秋桜」という歌謡曲からなのだそうで、仕掛け人は作詞作曲のさだまさしでした。当時の歌謡曲は、「本気」と書いて「マジ」、「恋敵」と書いて「ライバル」、「運命」と書いて「さだめ」など、違う読みを当てはめるのが流行っていて、どれも憶えがあります。