植民政策に関して、矢内原忠雄が南洋群島の研究を書いているので気になってはいた。「植民」を考え直すきっかけは李登輝の本だったかもしれない。李登輝氏は矢内原の師匠である新渡戸、そして新渡戸の師匠である後藤新平の植民政策を褒めていた。半信半疑のまま新渡戸、後藤を中心にここ4、5年植民に関する論文を読んできた。 韓国の問題は知らないし、感情論が多く近寄りたくないという気持ちが強いのだが、専門とする太平洋島嶼国がマネロンや瀬取船などで韓国、北朝鮮との関係が、実は以前からあり知らないでは済まされない状況。神戸大学の木村幹教授のツイッターをフォローだけはしていた。 その木村教授が「第二次世界大戦前における「植民地」言説巡る一考察」という論文を発表し、希望者には送るとあったので、速攻で希望したら送っていただけた。この場をお借りしてお礼申し上げます。 学問としての植民論が手薄なのである。植民学会とか、植民に