江戸時代、東海道の宿場町として栄えた「大磯」。 温暖な気候と風光明媚な土地柄から、東海道本線の大磯駅が開業した頃から、別荘地として、急速に発展しました。 明治以降、政財界の要人・文化人などが別荘、居を構えたことでも知られています。 今月の3日に、明治期の元勲たちの別邸が集まる「明治記念大磯邸園」が一部開園しました。 “湘南発祥の地”ともいわれる大磯。 (当然、諸説あります。) 駅前を中心に、明治記念大磯邸園、旧島崎藤村邸、三大俳諧道場・鴫立庵などが集まっています。 先日、大磯の歴史と文化と自然を巡ってきました。 目 次 湘南発祥の地 政界の奥座敷 明治記念大磯邸園 こゆるぎの浜 湘南発祥の地 JR大磯駅を降りると、駅前ロータリーに、「湘南発祥の地」の大きな石碑があります。 1664年、宗雪(そうせつ)という人が結んだ草庵(のちの鴫立庵)に、「鴫立沢」の標石を建てましたが、 そこに「著盡湘南