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診察室 ノックの検索結果1 - 14 件 / 14件

  • 医療や福祉は「ガラの悪い人たち」を治療の対象として「矯正」している。

    今日はまず、この『カプラン臨床精神医学テキスト』という精神科のテキストブックの表紙をご覧いただきたい。 表紙に描かれたたくさんの顔、たくさんの衣装からは、多様性を尊重する精神医療、文化を尊重する精神医療といったものが連想される。 この教科書には「DSM-5診断基準の臨床への展開」という副題もついていて、この教科書が、エビデンスにもとづいた精神医療のテキストブックであることも示されている。 だからこの表紙には、いまどきの精神医療の理念がギュっと詰まっていると考えて差し支えない。 理念は高く掲げてナンボだから、この理念に私はシンパシーをおぼえる。 しかし理念のとおりとは思えない現実もそれとは別にある。 たとえば精神医療がADHD・素行症・知的障害などと診断しそうな領域の人びとが、いわばオラつきスキルでサバイブしてきたとして。それがある日、福祉という領域に包摂されなければならなくなる。そのときオ

      医療や福祉は「ガラの悪い人たち」を治療の対象として「矯正」している。
    • 少女を埋める|桜庭一樹

      プロローグ 「鳥取どう? 空気きれい? ねぇ、山とか自然は?」 「あぁ、うん……。それどころじゃなくて、とりあえず駅前のビジホにいて、いま休んでる」 「そっか。だよね……。あのー、さっきの話だけどさ」 「何?」 「わっ、声低っ。あのほら、鳥取の城壁を作るときに人柱を埋めたっていう言い伝えの話。気になって検索したら、すぐ近くの別の場所にも別の人柱の言い伝えがあってさ。鳥取、人柱多いねー。〝猿土手橋〟って知ってる?」 「あぁ、中学んとき、自転車通学で毎日渡ってた、ちっさい古い石橋だけど」 「なんでも、江戸時代、土手を作っては梅雨時に流され、田んぼが被害にあって大変だったんだって。そこである年、村人が新しい土手に人柱を埋めようと決めた。でも誰を埋めるかの話し合いがまとまらず、『明日の朝一番に通った人を埋めよう』ということになった。で、夜明けから隠れて待ってたら、たまたま猿回しの旅芸人が通りかかっ

        少女を埋める|桜庭一樹
      • かつて、うつ病から復活した話(その四)最終話 : 素晴らしい日々〜Splendid days

        素晴らしい日々〜Splendid days 感動したこと…疑問に思うこと… 何氣ない日常を過ごすのも、感謝に満ちた日々を過ごすのも自分次第… その日々の思いを綴ります。 今日もこのブログに訪問して下さりありがとうございます!😊 昨日のブログ 「かつて、うつ病から復活した話(その三)」の続き 未だにどうしてだかわからないが、 僕は地域の健康福祉センターに無意識的に電話をかけ、 うつ病を患っていて、もう本当に苦しい、 もう一年近くも病院にかかっているのに全然良くならない、 医者と合わなくて何回か転院したなど一方的にまくしたてて、 そんな僕の話に、相槌をうちながら言葉を挟まず聴いてくれた電話口の女性。 さらに僕は、 「どうしたらいいですか?」なんて聞くものだから… 困っただろうね先方も。。。 さらに相談員でもなかっただろうに😅 そして、 「ん、えっと、あの…」 と口ごもる電話口の女性。 そん

          かつて、うつ病から復活した話(その四)最終話 : 素晴らしい日々〜Splendid days
        • 【再発卵巣がん】経過観察1ヶ月【ステージ4】 - 旅のRESUME

          ブログへお立ち寄り頂きありがとうございます。 www.bluemoonbell.work 昨日は一か月ぶりの診察へ行ってきました。 午後1時からの予約のため、お昼前に家をでました。 血液検査の結果(腫瘍マーカーCA125)が出るのに1時間かかるため、12時までに採血をしたいのです。 でこの日、めちゃめちゃ暑かったです! 駐車場↔病院↔薬局、、、、、 いつも歩いて移動してますが、この時は〝危険な暑さ〟を身をもって体験しました(;・∀・) 車移動でもエアコンがなかなか効かなくて疲れてしまったて、海とかプールに行って帰ってきた時のようなダルさ。 連日ニュースで危険な厚さについて報道されているのをほぼ毎日家にいて、近所へ買い物くらしか出かけないから驚きました 8月2日(水)診察 お昼を食べて診察待合室に戻ると、掲示板にすでに自分の番号が出ていました。 慌てて〝いつもの〟診察室方面へ走っていくと診察

            【再発卵巣がん】経過観察1ヶ月【ステージ4】 - 旅のRESUME
          • |TALK 05|松本卓也 × 東畑開人|ケアが「閉じる」時代の精神医療── 心と身体の「あいだ」を考える

            マルチスピーシーズ人類学研究会の「COVID-19を分野横断的に考える 」シリーズ第五弾。社会的距離化が一般化した環境において「心のケア」のオンライン化が果たして可能なのか、可能だとすればそれはどういった形なのか、あるいは、そもそも物理的な対面とはなんだったのか——をめぐって。 << TALK 01|奥野克巳 × 近藤祉秋|ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する──マルチスピーシーズ人類学からの応答を読む <<TALK 02|逆卷しとね × 尾崎日菜子|接触と隔離の「あいだ」を考える──コロナの時代の愛をめぐってを読む <<TALK 03|吉村萬壱 × 上妻世海|都市を彷徨える狩猟民に〈知恵〉はあるのか──私と国の「あいだ」を/で問い直すを読む <<TALK 04|清水高志 × 甲田烈|我々は対象世界を《御すること》はできない── 既知と未知の「あいだ」の政治を読む この記事は、マルチス

              |TALK 05|松本卓也 × 東畑開人|ケアが「閉じる」時代の精神医療── 心と身体の「あいだ」を考える
            • ヨシナシゴトの捌け口

              生きたいと思いながら生きるのか、死にたいと思いながら生きるのか、そのどちらが楽かと問われれば、まず間違いなく万人が前者を選ぶことだろう。相反する感情の中で心が押し潰される痛みと哀しみというものが、どれほど筆舌に尽くし難いかなんて、わざわざ書いて説明しなくても分かるし、僕もそんなものについて身を削って書きたくはない。 しかしながら逆に、もっと生きたいと思いながら死ぬのか、もう死にたい、死んでもいいと思いながら死ぬのか、そのどちらかを選ばなければならないのだとしたなら、誰しもがきっと深く悩むことだろう。前者は相反する痛みの中にあり、後者は相反しないまた別の痛みの中にある。死ぬことが決めつけられてしまったとき、一体どちらが楽なのか、僕はそのことばかりをずっと考えて今日も生きている。まもなく来たるべき、その日のために。 *** 「治療をしない、という選択肢がある」 2月最後の朝、名神高速をひた走り

                ヨシナシゴトの捌け口
              • Feel The Darkness | 夢幻の旅:第十五話

                お知らせ 第4回ツギクル小説大賞で、当サイトの作品「夢幻の旅」が奨励賞を受賞しました。 管理人:Inazuma Ramone 昨日の、希望が少しだけ混じった想像が不可思議な現象と共に絶望に変わり、奈落の底に叩き落されたまま床に就いたが、良美と蛍のことを考えているうちに寝てしまったようだ。 朝の光と小鳥のさえずりで目を覚まし、リビングへ行ってみるものの良美は起きてない。あたりまえだ、夕べ大声で俺を罵り、涙を流しながら自室に籠ってしまったのだから。 誰もいないリビングで深い溜息をつき、下を向いたまま出かける支度をして車に乗り込み、晴れた空の下、病院へ向け出発した。 家の東にある病院へ向かうため車を運転する俺の目に、朝日が容赦なく襲いかかる。 舌打ちしながらバイザーを下して運転するが、車の方向が少し変わっただけで右から左から凶暴な日差しが車内に飛び込み、病院へ着くまでの間、気分が落ち込んでいる俺

                  Feel The Darkness | 夢幻の旅:第十五話
                • 一日中トイレで過ごす中2男子…ひきこもりの陰に「GPSで見守る父」と「ひげを剃る母」(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

                  《厚生労働省の定義によると、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼ぶ。ひきこもりは様々な要因が背景となって生じる症状の一つであり、単一の疾患や障害ではない》 都内に住むA君は、中学2年の夏休みから、時々トイレにこもるようになりました。最初は1時間ほどを過ごす程度でしたが、徐々に時間が延びていきました。あの狭いところで何をしているのか、どうして出てこないのか、いくら母親が理由を尋ねても答えません。 やがて本やパソコンをトイレに持ち込むようになり、一日の半分以上をあの空間で過ごすようになりました。 母親がトイレのドアをノックしても返答さえありません。怒った父親がトイレの前で大声を出したり、トイレの電気を消したりもしました。それでも、反応はなく、根負けした両親があきらめて就寝した後に、トイレから出てきてテレ

                    一日中トイレで過ごす中2男子…ひきこもりの陰に「GPSで見守る父」と「ひげを剃る母」(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース
                  • Feel The Darkness | 夢幻の旅:第二十八話

                    お知らせ 第4回ツギクル小説大賞で、当サイトの作品「夢幻の旅」が奨励賞を受賞しました。 管理人:Inazuma Ramone 道路に出て、車を走らせてから少しすると、やっと緊張から解放され息が整っていく。 ここ最近、自宅で起こる怪異や俺のスマホに自分からのメールが着信するなど、不思議な現象が続いている。もしかしたら、俺が入院してる間も怪異が続き、良美に怖い思いをさせていたかもしれない。 「なあ、俺が入院してる間も家具が揺れたりしてたか?」 「あんなことが起こったの、ダイニングの食器棚が揺れたとき以来よ。テレビや電気が消えるのも、あなたが仕事に行ってるときは一回か二回あっただけ」 「じゃあ、俺が家に帰ってきたら再開したってことか……」 幽霊など信じてないが、現代科学では説明できそうもない現象が我が家で続いている。良美の話では、俺が不在のときは怪現象は一度か二度だけ。そう考えると、この現象は俺

                      Feel The Darkness | 夢幻の旅:第二十八話
                    • 一日中トイレで過ごす中2男子…ひきこもりの陰に「GPSで見守る父」と「ひげを剃る母」(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース

                      《厚生労働省の定義によると、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」を「ひきこもり」と呼ぶ。ひきこもりは様々な要因が背景となって生じる症状の一つであり、単一の疾患や障害ではない》 都内に住むA君は、中学2年の夏休みから、時々トイレにこもるようになりました。最初は1時間ほどを過ごす程度でしたが、徐々に時間が延びていきました。あの狭いところで何をしているのか、どうして出てこないのか、いくら母親が理由を尋ねても答えません。 やがて本やパソコンをトイレに持ち込むようになり、一日の半分以上をあの空間で過ごすようになりました。 母親がトイレのドアをノックしても返答さえありません。怒った父親がトイレの前で大声を出したり、トイレの電気を消したりもしました。それでも、反応はなく、根負けした両親があきらめて就寝した後に、トイレから出てきてテレ

                        一日中トイレで過ごす中2男子…ひきこもりの陰に「GPSで見守る父」と「ひげを剃る母」(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース
                      • A先生との再会 希少ガンになって思うこと - 「今」を大事に生きていく

                        昨日 地元の総合病院の婦人科へ 行ってきました。 受診したのは娘です。 娘の症状は大したことはないのですが 念のために春休みを利用して 受診しました。 なぜその病院の婦人科へ行ったかと言うと 信頼できる医師(A先生)がいるからです。 A先生は女性の方で とっても親身になって話を聞いてくれて 丁寧に診察してくださり 信頼のおける先生です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は13年前(2009年)40歳の頃 地元の市民病院で受けた子宮がん検診の際 卵巣が4センチ程に腫れているのが 見つかりました。 (通常は2~3センチ程度らしい) MRIの検査ではガンではなかったものの 長期的に服薬が必要と言われました。 その時の女性の先生は とても威圧的に感じました。 「この薬を飲まないとガンになりますよ。」 と言われました。 私はその物の言い方に怖くなり その医師のことを信頼できなくなり 通

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                        • 痔ろうになりました〜その2〜|oogatta|note

                          調子に乗って発病するまでを描いたその1の続きとなります。 いよいよ物事が核心に迫ってまいります。したがいまして、どうしても話がシモの方になってまいります。痔の話をするのに、肛門の話をしないわけにはいかないのです。 シモいお話が苦手なのにうっかりこのページを開いてしまった、といううっかりな方はこのあたりでお引きとりくださいませ……。 恵比寿に肛門の名医あり名医・東光邦。 公式プロフィールによれば1952年戦後の東京に生まれ、日本医科大学を卒業後は大腸・肛門外科一筋の男である。御年67歳。 彼の考えは、ブログ『東先生のひとりごと』で常に我々にも開かれている。最新記事は「内視鏡のお勉強」である。キャリアハイの状態にあってもなおお勉強をやめないひたむきなプロフェッショナリズムに、ただ頭が下がる。 私がそんな名医に出会ったのは、2019年5月21日、よく晴れた火曜日のことでした。 前日の退勤後、恵比

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                          • 野崎忠郎 作品集 - PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会

                            “恥“ だった父親 野崎忠郎さん  右・野崎さんの父 幸郎さん 黒井さんの活動を知って、父親との経験を語り始めた人もいます。野崎忠郎さん、80歳です。 父親の幸郎さんは、軍医として満州や激戦地のニューギニアに従軍しました。戦後医師として働き始めた幸郎さんでしたが、7年ほどすると記憶がなくなるまで酒を飲むアルコール依存の状態になり、薬物にも手を出すようになりました。当時、思春期を迎えていた野崎さん。酒や薬物に染まっていく父の姿を見て、複雑な感情を抱くようになりました。 野崎さん「こんな親はいやだなっていう思いが強かった。自分の事よりもむしろ他人に知られたくないっていう、だから友達つくらなかった」幸郎さんは、野崎さんが40歳の時、自ら命を絶ちます。幸郎さんが亡くなって40年、野崎さんは父親のことを今まで他人に語ることはありませんでした。 野崎さん 「話せなかったんですよね。やっぱり恥だった。父

                            • 病院付き添いで痛恨のミス🏥 - rie563の日記

                              皆さんこんばんは🌙*゚ りえです 昨日は父の病院の付き添いでした 朝5時に起きて7時半出発 私にとってはかなりきつい任務でした💧 加えて昨日は痛恨のミスがありました 病院に8時半に着いて受付を済ませ採血をしてもらい結果を待ちます この採血の結果待ちが物凄く長い…… だいたい1時間以上は待たされます しばらくスマホ見たりしながら待ってたんですがあまりにも長くてお腹空いて我慢が出来なくなったので母に『売店に行ってくる』と伝え席を外しました これが失敗でした うちの母親は83歳になりますが 普通にLINEも出来るしパソコンも出来る 何となく自分達と同じ感覚で、『呼ばれたら電話来るでしょ』と思い特に『電話して』等は付け加えなかったんですよね で、売店に行きお菓子を2種類購入 さすがに待合室で食べるわけに行かないし〜とイートインコーナーがあったので大急ぎでもぐもぐ…… あれー?電話来ないな〜まだ

                                病院付き添いで痛恨のミス🏥 - rie563の日記
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