ナンバーツーの系譜に名を連ねる渡辺明が、次代のナンバーワンの台頭によって久々に注目されている。 長年の将棋ファン的には、歴史の必然というか、ついに渡辺明にもこのときが来たな、という感想を持つ。 将棋界というのは不思議なところで、いつの次代も絶対的なナンバーワンが存在する。 圧倒的な棋力で他の棋士を寄せ付けず、2、30年君臨し、次代のナンバーワンに禅譲する。 次代のナンバーワンはデビュー時点で文字通りのトップレベルの棋力を備え(*1)、また2、30年棋界に君臨する。 "常勝将軍"木村義雄(*2)、"巨星"大山康晴(*3)、"棋界の太陽"中原誠(*4)、"永世七冠"羽生善治、そしておそらくは藤井聡太だ。 ナンバーワンがいるならナンバーツーもいる。 中には全盛期にナンバーワンに勝てなかっただけみたいな棋士もいる。 ナンバーツーに誰を入れるかは2ch将棋板でも議論になるところだが、升田幸三(*5)