雷雨喘息とは台風が過ぎた後や豪雨後、喘息患者さんが軽度の増悪を起こして来院することが増えます。翌日や翌々日の晴れた日に来院されることが多いです。 天気と喘息の関連は長らく研究されていますが、喘息患者さんに多大な影響を与えているのは気温や湿度などの環境変化だと考えられています。 喘息は、アレルゲンなどの刺激によって気管支がキュッと閉じてしまい、ぜえぜえやヒューヒューと息がしんどくなる病気です。アレルゲンの代表的なものが花粉です。そのため、春のスギやヒノキの花粉症の時期には喘息発作を起こす患者さんがとても多くなります。しかし、秋でも豪雨や台風の後にハウスダストやイネ科雑草・キク科の花粉による喘息悪化を診ることがあります。 秋は夏場に死んだダニの死骸を含むハウスダストが増えます。イネ科の雑草には、カモガヤ、ネズミホソムギ、オニウシノケグサ、ハルガヤ、オオアワガエリなどが含まれます。もともと牧草と