栃木県真岡市の西真岡こどもクリニックでHPVワクチンについて地道な啓発活動を繰り広げている院長の仲島大輔さんにお話を伺った。 HPVワクチンに限らず行ってきた予防接種の啓発HPVワクチンに限らず、小児科医としてこの10年間、ワクチンの啓発にずっと関わってきた。 「(公費でうてる)定期接種が始まると、そこで問題が必ず起きるのです。因果関係がなくても、副反応報道はHibワクチンでもありましたし、1985年前後の様々な訴訟で日本のワクチン行政は停滞してしまいました。現場の医師の啓発だけでは難しい行政の問題があります」 その中でも、HPVワクチンについて、むしろ行政は頑張ったのではないかと感じていた。 「公費でうてる定期接種には踏みとどまりました。ずっと公費でうてるままなのに、積極的勧奨が控えられているため、対象者にお知らせが来ない。自分なりにこのワクチンについて伝えていかなくてはと思ったのです」