売るに売れず、空き家のまま放置される住宅が増加しているといわれるが……(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート) 歯止めがかからない少子化で、「住宅余り」の現象が全国で出ている。特に深刻なのが、地方の過疎地。駅から離れてバス路線もなく、車がなければ生活できないという村落ではタダでも引き取り手のない一戸建てが増え、不動産ではなく負の資産つまり“負動産”なる言葉も生まれた。この造語がウケて、空き家問題は盛んにマスコミで取り上げられるようになった。 空き家問題は地方だけでなく、首都圏でも起きている問題、というのが今の流行だ。 が、首都圏で空き家が生まれてしまうことの本質的な理由はなかなか説明されない。 駅徒歩圏でも、希望価格で売れない中古一戸建て 首都圏で増加する空き家の多くは、郊外エリアで駅から徒歩10分以上の一戸建て。不便さで敬遠されているわけだ。しかし、なかには駅から