1995年、技術者の間でウェブが普及した。人々は、それを介して検索する方法が必要ということに気づく。筆者は当時、すでに検索のベテランだった。それ以前から、インターネットの前身に当たる「ARPANET」を使っていたからだ。1995年頃の検索ツールは、一言で言うと、ひどかった。 にもかかわらず、それ以前のツールに比べれば、優れていた。ものを書くようになる以前、筆者は「NASA/RECON」「Dialog」「OCLC」といった初期のオンラインデータベースシステムを研究に使って大学院時代を送っていた。その後、インターネットが成熟すると、「archie」や「Gopher」、あるいは「Wide Area Information Server(WAIS)」といったネットワークプログラムで検索が可能になった。 だが、ウェブが出現すると、もっと高性能で簡単に使えるツールが求められるようになる。最初に人気を博