『禅とオートバイ修理技術―価値の探求』(ぜんとオートバイしゅうりぎじゅつ―かちのたんきゅう、原題は「Zen and the Art of Motorcycle Maintenance: An Inquiry into Values」日本語訳は、1990年めるくまーる社・2008年早川文庫で五十嵐美克訳)は、アメリカの作家・ロバート・M・パーシグが1974年に出版した哲学書である。 小さな大学の教授だったパーシグは、1961年に精神異常をきたし、精神病院へ収容され、脳に電極を刺しこんで電気ショックを与える手術を施された。この電気ショック療法によって、彼はそれ以前の記憶を失ってしまった。 彼は記憶をとりもどす方法を模索し、1968年に息子のクリス、友人のサザーランド夫妻と一緒にミネソタ州ミネアポリスからサンフランシスコまで、オートバイでツーリングに出ることにした。本書はその17日間の体験と、旅