リンネは、「知性や理性を持つことが人間の本質である」と考え、人類を「ホモ・サピエンス」(賢い人)と呼んだ。しかし、知性や理性を持つのは、人間だけとは限らない。 他人の意図を理解し、他者から学習するという社会的認知能力は、ヒト(ホモ・サピエンス)だけがもっている認知能力であるといわれる。一方で、シンボルや象徴(記号や言葉も含む)を用いて物事を理解し、表現する象徴的思考もヒト特有の認知能力であるとする意見もあるし、一般的な知能(知性)も含め様々な認知能力を複合的にヒトは向上させているとする意見もある。 本稿では、考古学的記録や心理・認知テストからの議論に加え、脳の大きさや形・構造、脳内ネットワークの進化、そしてゲノム配列の進化から予測されるヒトの認知能力の進化について考察した。 早稲田大学オープンカレッジ 進化で読み解く人間の性質 2026年04月17日 ~ 06月19日金曜日(オンデマンドも

