僕は、市川哲史氏をリスペクトしている。 それも「既成のプログレ概念を壊す市川哲史」よりも、「V系の理解者にして魅力を解説する翻訳者としての市川哲史」を、だ。実はプログレよりそっちを先に知った僕である。プログレ市川しか知らない人、これわかんないと、てっしー理解できないよーホントに。 その市川も、ほとんどがV系メインストリームというか、「Xを起点とした流れ」を語っている。そりゃあ多くの人に伝播するには主軸をとらえなきゃいけないけど、ゆえに取りこぼしていたバンドも多いのだ。 ちなみに、元祖V系にほど近い人々は極力「X JAPAN」とは呼ばない。それは自分たちの黄金期が「XがXと呼ばれていた時代」にあるような感じがして、「X JAPAN」という呼称を認めたら何かに負けたような気がするからだ。つまりそこで時が止まっているわけさ。俺も含めて。さて閑話休題。 実はその取りこぼしが「90年代後半V系」なん