『蕁麻の家』三部作の、第一部「蕁麻の家」まで読んだところで、この本 降りることにしました。 救いがなさすぎて、辛くなったからです。 この三部作は、 第一部で主人公 ( 著者自身 ) が、代田の家で祖母や親せきから虐待され育つ思春期の話で、 第二部は、主人公が結婚して夫との隔たりや忍耐に苦しめられる日々の話だそうで、 第三部は、離婚してから母親を引取り過ごした日々がつづられているそうです。 第一部が発表された時、その内容を信じない、被害妄想と評する者もいたという位、壮絶な内容です。 真相はともあれ、あまりに救いようのないのは確かで、 「これは、今、私が読みたい文学作品ではないな」と判断して降りました。 後味の良い、感動的で希望に満ちた話を読みたい! そんな理由から再読したのが安田夏菜 著『むこう岸』でした。 三か月前に書いた記事に、マミーさんがくださったコメントに書かれていた本でした。 「大