野山に生息し、ヒトや動物の血液を吸って生きるマダニ。今回は、できる限り被害を防ぐ方法をお知らせしたいと思います。ぜひ前回の「基礎編」(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220530-OYTET50037/?from=yh)も併せてご覧ください。 皮膚に口器を刺し込んで吸血しているマダニは、十分に血を吸って満腹(飽血状態)になるまで離れません。少々、引っ張っても取れませんし、入浴しても落ちません。たばこやライターの火を近づけるといった方法を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょうが、マダニが取れる前に皮膚をヤケドするので、避けてください。無理に引っ張るとマダニの口器の部分がちぎれて、皮膚の中にそのかけらが残り、違和感やしこりが長く残ることがあります。 一つの方法として、先の細いピンセットでマダニの頭部をつまんでゆっくり引っ張ると、うまく取れる場合が