水辺や湿地で白く清楚に咲くミズバショウは、4~7月ごろに咲きます。主に北海道を含む兵庫県以北の日本海側に自生する、サトイモ科の多年草です。白い花びらに見える仏炎苞に包まれ、その中で円柱状の花序になってたくさんの小さな花を咲かせます。 こちらのミズバショウ(水芭蕉)は、4月初めに、奈良県桜井市の鹿華苑で撮らせていただきました。 苑内の一角に設けられた、鹿の侵入を防止する柵の中に植えられており、 4、5個の花が咲いていました。 残念なことに何者かに食べられたらしい株も見られましたが、 無事に咲いたものもあり、幸運でした。 ミズバショウは、北海道を含む兵庫県以北に自生すると言われますが、 奈良県中部の桜井市でも栽培されています。 この花がミズバショウと呼ばれるのは、 水辺で咲き、花のあとの葉が大きくなってバショウの葉のようになるためとする説や、 松尾芭蕉が門人からもらったミズバショウを庭に植えた