トヨタ自動車の情報子会社であるトヨタシステムズが、2018年ごろから基幹システムの1つである「工程システム」を対象に、ムダな機能の削減を進めている。保守コストを下げると同時に、機能追加などの保守開発のスピードを向上させるのが目的だ。 データマネジメントの手法を取り入れることで、ムダな機能をきめ細かく洗い出し利用部門の合意を得たうえで、段階的に削減している。2023年3月時点で工程システム全体の16%に当たる94万行のプログラムコードを削減。保守人件費を17%減らした。2025年8月には45%のコードを削減する計画だ。 当初は利用部門の合意を思うように得られず 工程システムの機能削減は2018年ごろに始めた。主導したのは、トヨタシステムズの小野里樹部品表活用IT部工程・用品G(グループ)GM(グループマネジャー)らのチームだ。 小野GMは「当初は方法が甘かった」と打ち明ける。過去2年分の機能