一夢庵風流記(新潮文庫)【電子書籍】[ 隆慶一郎 ] 価格: 825 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 滝川一益のいとこに生まれた前田慶次郎利益。尾張荒子城主の跡目を継ぐため前田利久の養子になったが、織田信長の命により城主は甥の前田利家に譲られることになった。無念な気持ちを心に秘めて、自ら手なずけた野生の桿馬、松風と共に自由な立場で戦場を立ち回る。 織田信長が本能寺の変で亡くなり、加賀の国主となった前田利家に居候する慶次郎だが、慶次郎の我儘勝手に家中の評判も悪いが、利家は跡目の経緯もあり遠慮している。そんな空気を察知して、慶次郎も金沢から離れる決心をするが、このままでは面白くない。真冬に催された別れの茶会で、慶次郎は氷の浮かんだ水風呂に利家を放り投げて、松風に乗って逃げ云った。 京に入ると、茶を千宗易に学び,和歌・連歌・乱舞・猿楽・笛・太鼓まで一流の腕となる。その名が秀吉まで聞こえお声がか