学生のときのかすかな記憶ですが、社会科の授業のなかで「輪中(わじゅう)」という言葉を習ったことをおぼえています。輪中というのは、洪水から守るために、周囲に堤防を築いている集落のことだと記憶しています。最近、拝読した本のなかに、この輪中という言葉がでてきていました。『地形と日本人』(金田章裕著)P.94,95 河川の氾濫をふせぐために、川に沿ってずっと続けて築かれた堤防のことを「連続堤(れんぞくてい)」と呼ぶそうで、輪中は連続堤が輪のかたちで集落をとりかこんでいる形態をとっています。 書籍のなかでは、木曽川、長良川、揖斐川(いびがわ)が合流する地域…三重県・愛知県との境目あたり…の例があげられています。 このような輪中が九州にも残っていないか調べてみると、なんと筑後川流域にあることがわかりました。 輪中堤(わじゅうてい) 洪水から集落を守るために、輪のように堤防をめぐらせたもので、筑後川では