かつて「ステーキハンバーグ&サラダバーけん」を、開業6年で230店舗を展開するほど急成長させた井戸実氏(@idominoru)を覚えているだろうか。歯に衣着せぬ発言が持ち味で、物議を醸したことも少なくない印象があるはずだ。 現在の井戸氏は実業家として、株式会社ミッションコンプの会長を務めている。今回の記事では、これからの飲食業界が目指すべきところや、“ステーキけん以降の仕事”について聞いた。 マインドの変化から苦戦を強いられる――日本にコロナの影響が広まってすでに2年半近く経ちました。苦境が続くなかでも、うまくいっている業態と、苦戦している業態を教えてください。 井戸実(以下、井戸):ファストフード店はうまくいっています。疫病が増えても、腹は減りますからね。一方で大きな打撃を受けたのは、総合居酒屋です。多店舗展開すると脱却も難しいんですよ。大手が今後、どういった舵取りをするかは注目していま