『DRY』原田ひ香 (著) 光文社文庫あらすじ三十三歳の藍は離婚し、二人の子供の親権は夫が持つこととなり、一人で暮らしている。 しかし生活が困窮し、祖母と母がいる実家へと引っ越すことに。 金にうるさく見栄っ張りで身の回りもだらしない上にケンカばかりする祖母と母。 そんな二人に挟まれた藍の話を聞き、助けてくれたのは隣に住む美代子。 次第に打ちとけていった二人だが、あるきっかけで藍は美代子の秘密を知る。 介護に身を費やす心優しき隣人の秘密パートで事務仕事をしながら切り詰めて生活している藍。 ある日弁護士から連絡があり、母が祖母を切りつけ、傷害罪で逮捕されたため、面会に行って欲しいと言われます。 幸い祖母は命に別状はなく、一週間ほどで退院。 実家の様子を見にいくと、そこはゴミ屋敷。 ぼうぜんとする藍に声をかけてくれたのは隣に住む美代子でした。 彼女は若い頃から祖母や父らの介護をしていて、現在は祖