40歳になってしまった。 30歳になった時よりも、何やら心に引っかかる。 だって40代と言ったら、自分が小学生の時の親父の年齢だ。いつのまにかそんなに歳をとったんだ。 そして、40歳の自分に十分な価値があるのか、なんてことを考えてしまう。主に仕事について。 同い年の知り合いや、元同僚の活躍を聞いて、あぁ、聞かなきゃ良かった、なんて思うことが増える。それこそ子どもの頃に、親がスーパーの世間話の後で「あそこの家のXXくん、XX高校の進学コース行ったんだって。すごいねぇ。」と悪気無く言われた時の焦りや苛立ちに似た気持ちだ。たぶん。 安定が欲しくなる。多少弱くっても、目立たなくても、安全地帯にいて雨風を防げるならばいいじゃないか、という気持ちが強くなる。変化が怖くなる。自分が対応できない可能性が増えるから。 でも自分の身体すら変化していく。前よりも確実に太りやすくなった。昼に脂っこいものを食べると