コロナ禍の日本の女子中高生たちの行動が映し出す「未来」 松島倫明氏(以下、松島):まずは1つ目の問い「大量消費社会から持続可能な社会へとシフトする上で、個と公共のあり方はいかに変化していくのか」について議論できたらと思います。COVID-19によって今社会が大きく変わっていますが、地球環境の持続可能性を考えなければいけない状況にあって、個人と社会との関係性や両者をつなぐ公共的なものがCOVID-19によってどう変わっていくと思われますでしょうか。 久保友香氏(以下、久保):私はメディア環境学の研究を進めるなかで、日本人の美意識に注目してきました。これまで日本人の美意識は「わびさび」や「禅」といったかたちで概念化されてきましたが、これらはなかなか技術開発の領域に反映されてこなかった。今回のパンデミックにおいても文化ごとに対応に差が生じていますが、日本の文化から提案できるものがあるはずなのに、