兵庫県加古川市在住のプロ棋士で難関の公認会計士試験に合格した船江恒平六段(34)が知人を通じ、将棋を続けながら勤務を受け入れてくれる監査法人を探している。実際に公認会計士になるために必要な実務経験を積むためだ。自身を「甘い性格」と分析するが、「将棋に取り組む時間は限られても、あえて厳しい環境に身を置く方が成長できる」。七段昇段と公認会計士という二つの夢の実現を目指す。(千葉翔大) 船江六段は同市出身。祖父の影響で5歳から将棋に親しみ、小学5年でプロ棋士を養成する奨励会へ。同時に、井上慶太九段の門下生となった。加古川東高校(同市加古川町粟津)を卒業後、2010年に23歳でプロデビューした。 「何か資格を」との思いが最初に頭をよぎったのは20代前半の頃。「高校卒業からプロになるまで5年かかった。当時、もしなれなかったらと考えた」と振り返る。実際は猛勉強を重ねて四段に昇段し、その後はプロとして将