赤穂市民病院(兵庫県赤穂市中広)で2019年、手術で誤って患者の頸髄を傷つけたとされる医療事故で、兵庫県警捜査1課と赤穂署は3日、虚偽の報告書を作成したとして、有印公文書偽造・同行使の疑いで、40代の執刀医(現在は退職)と上司の科長ら脳神経外科医の男性3人を書類送検した。 捜査関係者によると、3人の書類送検容疑は19年10月、70代女性患者の手術で、首の骨の一部を削る際に誤って頸髄を傷つけたのが執刀医だったにもかかわらず、科長だったとする虚偽の報告書を病院に出した疑い。いずれも虚偽の報告書の作成については認めているという。 この医療事故で女性は、首から下が不随となる後遺障害を負った。県警は今年5月、3人のうち執刀医ら2人を業務上過失傷害容疑で書類送検し、神戸地検姫路支部は9月に不起訴処分とした。 県警は7月にも、別の70代女性患者の手術でドリル操作を誤り、神経を切断して後遺障害を負わせたと