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  • 【源氏物語562 第18帖 松風26】源氏と共に須磨に下った右近将監(空蝉の義理の息子でもある)は、五位も得て 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった。源氏の太刀をとりにきた折 明石の上に挨拶を交わす。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

    源氏の美は今が盛りであると思われた。 以前は痩せて背丈が高いように見えたが、 今はちょうどいいほどになっていた。 これでこそ貫目のある好男子になられたというものであると 女たちがながめていて、 指貫《さしぬき》の裾《すそ》からも 愛嬌《あいきょう》はこぼれ出るように思った。 解官されて源氏について漂泊《さすら》えた蔵人《くろうど》も また旧《もと》の地位に復《かえ》って、 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった上に 今年は五位も得ていたが、 この好青年官人が源氏の太刀《たち》を取りに戸口へ来た時に、 御簾《みす》の中に明石のいるのを察して挨拶をした。 「以前の御厚情を忘れておりませんが、失礼かと存じますし、 浦風に似た気のいたしました今暁の山風にも、 御挨拶を取り次いでいただく便《びん》も ございませんでしたから」 「山に取り巻かれておりましては、 海べの頼りない住居《すまい》と変わりもなくて、

      【源氏物語562 第18帖 松風26】源氏と共に須磨に下った右近将監(空蝉の義理の息子でもある)は、五位も得て 靫負尉《ゆぎえのじょう》になった。源氏の太刀をとりにきた折 明石の上に挨拶を交わす。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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