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  • 【小説技法】長編の書き方 その9 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

    最後の一行を書き終えたときの気持ち。 この感動は長編を書いた人しか分からないと思います。 長かった道のり。 何度も挫折しかけ、それでも頑張って書いてきた。 そして今、目の前に自分の作品が誇らしげにある。 長編を書き終えた人は、自分を誇っていいと思います。 それだけのことをやり遂げたと思います。 しばらくは、この思いに浸ってのんびり過ごしていいと思います。 でも、ちょっと待って欲しいんです。 最後のひと仕事をして欲しいんです。 すぐじゃなくていい。 少し間をおいてからでいい。 自分の書いた物語を最初からもう一度読み直してほしいんです。 自分の書いた物語を推敲して欲しいんです。 小説投稿サイトだと、今さら前に書いたものを直してもなって思うかもしれませんが、それでも見直してほしいんです。 その時は一話ごとに読むんじゃなく、ワードか何かに全部くっつけた状態で、できれば縦書きで読んでみて欲しいんです

      【小説技法】長編の書き方 その9 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
    • 【カクヨム】ロイヤリティプログラムって必要? - アマチュア作家の面白い小説ブログ

      昨日、Mさんから、興味深い提案をいただきました。 「…… 『作者にお金を払わせて作品をアピールするシステム』を造れば良いと想うんですがねぇ。 カクヨム的にも「美味しい」ですし、真剣に書いてるかいい加減に書いてるかである程度、篩にも掛けられます。 ワタシなら自分の作品に一万課金しますがね(≧▽≦) ソレでダメならもっと努力して腕を磨くだけです。」 この、作者がカクヨムに対してお金を払うという仕組みは実は僕も結構ありだと思ってます。 カクヨムを始めたあたりは、広告もなく、しかもこんなに洗練されたサイトで書かせてもらっているんだから、利用料払うべきなんじゃないのって真面目に思いました。 そののち、ロイヤリティプログラムという、書き手に対して報酬を与えるプログラムまで作り、カクヨムさんは本当に書き手に対してなんて優しいサイトなんだと思ったりもしました。 でも…… 皆さん、リワードどんな感じなんです

        【カクヨム】ロイヤリティプログラムって必要? - アマチュア作家の面白い小説ブログ
      • 【小説投稿サイト初心者のための小説技法】面白い小説を書くためのスキルやノウハウ - アマチュア作家の面白い小説ブログ

        はじめに 面白い小説を書くための小説技法 1 オチ 2 キャラクターの重要性 3 一話目の重要性 4 ストーリーとテーマ 5 風景描写 6 ハッピーエンドとバッドエンド 7 感動 8 魅力的な世界観 9 謎の提起 10 謎の提起 その2 11 女性キャラの書き方 12 魅力的な脇役 13 ネタづくり 14 長編の終わらせ方 今の時代に小説を書こうとするなら 1 時代のニーズ 2 書きたい時代 3 モチベーション 4 読者層 5 現在の心境 6 毎日書くこと 7 創作はボケ防止 8 芸能の世界 9 気持ちの余裕 10 定年 11 公募に向かない作品 長編の書き方 1 長編の書き方 その1 2 長編の書き方 その2 3 長編の書き方 その3 4 長編の書き方 その4 5 長編の書き方 その5 6 長編の書き方 その6 7 長編の書き方 その7 8 長編の書き方 その8 9 長編の書き方 その9

          【小説投稿サイト初心者のための小説技法】面白い小説を書くためのスキルやノウハウ - アマチュア作家の面白い小説ブログ
        • 面白い小説を書くことしか考えていません - アマチュア作家の面白い小説ブログ

          このブログは、面白い小説を書くことしか考えていないアマチュア作家の徒然ブログです。 作家を目指そうとした時期もありましたが、大きな仕事を抱える立場になり、現実の社会を直接的に変えることの方が自分の性にあっていると感じたため、小説を書くことはあくまでも趣味として捉えています。 ただ、自分が書いた物語を発表する場と自分の心に溜まったことを吐き出す場所が欲しいため、このブログを立ち上げました。 これまでに書いた物語、これから紡がれる物語、それらを順次発表していきたいと思いますので、初めての方も、いつもお読みいただいている方も、どうぞ、お気軽にお読みください。 短編 『42.195㎞』 『カクヨムの天使』 『田舎暮らし』 『絶対に入っちゃいけない蔵』 『山の神』 『妻の唇はいったいどれだ!』 『文学におけるエロ表現の追求』 長編 『鎮魂の唄』 『異形の国』 『リバイアサン』 『ツァラトゥストラはか

            面白い小説を書くことしか考えていません - アマチュア作家の面白い小説ブログ
          • 好きな時代を探してみたら、書きたいものが見つかった - アマチュア作家の面白い小説ブログ

            今日は、この方のコメントです。 「力が正義という時代。家柄や血筋が通用しない時代。暴力渦巻く時代に弱き人たちが団結して知恵と勇気で乗り切るのが好きです。好きな時代を探してみたら、なるほど! 自分が何を書きたいのか、というのが明確になりました。ありがとうございました」(Hさん) 前に「書きたい時代」というテーマについて私見を述べましたが、結構、共感いただいた方が多かったです。 bunchiku.com 毎度毎度言ってますが、自分は何を書きたいのかという問い、それを突き詰める際に自分が関心ある時代を探っていくというのは一つの手法なんだと思います。 自分が好きな時代が分かれば、書きたいものの輪郭が浮き上がってくる。 中世の宮廷文化が好きなら、貴族たちの甘い恋愛物語なのか。 戦国乱世が好きなら、英雄たちの興亡のドラマか。 江戸時代なら、庶民の人情ものか。 でも普通であれば、僕たちはこの時代に生きて

              好きな時代を探してみたら、書きたいものが見つかった - アマチュア作家の面白い小説ブログ
            • 一人でも笑ってくれたら幸せです - アマチュア作家の面白い小説ブログ

              カクヨムで出会った仲間との交流を題材にした特集もこれで最後になります。最後は、この方のコメントです。 「昨日の作品も読み応えあり、勉強になりました。母親は幼い私を膝に入れ、本をたくさん読んでくれました。学校で賞を貰うとすごく喜んでくれ、褒めてくれました。今、創作が好きなのも母親の影響だなと思います。難しい評価はいらないんです。たった一人でも笑ってくれたら幸せです。今は娘が笑ってくれます(*´∇`*)」(Hさん) 創作するのに小難しい理由なんていらないんです。 ある時、ふと何か書きたくなる。 それでいいんです。 それが当たり前であり、長続きの理由なんだと思います。 僕も最初そんな感じで書き始めました。 公募に送ろうだとか、誰かに見てもらおうとか、そんなことは全く思わなかった。 ただ、こんなの書いたら面白いだろうなと思って書き始めた。 今だって、楽しいから書いている。 確かに苦しい時もある。で

                一人でも笑ってくれたら幸せです - アマチュア作家の面白い小説ブログ
              • 【小説技法】嫉妬 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                以前、恋愛ジャンルに対する男と女の考え方の違いについて書いたことがあったが、書き手という立場で考えても、どうにも恋愛作品を書くのが難しい。 bunchiku.com なぜかというと、恋愛小説を書く上でどうしても必要と思われる嫉妬という感情を僕はあまりリアルに想像できないからだ。 そもそも、嫉妬という感情を僕は持ったことがあるのだろうか? キャプテン翼みたいなサッカー選手になりたいなと思ったことはあったけれど、それは憧憬であって、嫉妬ではない。 クラスにイケメンもいたが、別にそいつになりたいと思ったこともない。 社会で自分より頭のいい奴や、金を持ってるやつもたくさんいるが、別にそいつらに生まれ変わりたいと思ったこともない。 好きな人ができたとしても、その人に彼氏がいると知っただけで、恋愛感情は奇麗さっぱり消え去り、その彼氏とやらをうらやましいと思ったこともないし、どんな奴か知りたいと思ったこ

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                • ボディタッチ攻撃 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                  男に対して、ごく自然にボディタッチをしてくる女性がいます。 男の肩を叩いたり、腕を引っ張ったり、胸を体にあててきたり、物凄い至近距離で顔を覗き込んできたり。 こういうことをする人に対しては、女性の中でも賛否両論あるでしょう。 だが、この攻撃はとてつもなく強力です。 まず大半の男は平常心ではいられません。 例え、男の心に秘めた女性がいたとしても、いつ食えるか分からないキャビアより、牛丼でいいやとばかりに、バクっと食いついてしまいます。 ところが、いざ食いつこうとすると、するりと逃げられる。 えっ、俺に気があるんじゃなかったの! と男は夜な夜な煩悶することになります。 女性の身を案じるので、声を大にして言いたい。 男心を弄ぶのはやめてください! ほどほどにしないと、ストーカーになったり、いきなり襲い掛かられたりしますよ。 ただ、このテクニック。 使い方を間違えると、男の気持ちが離れる場合がある

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                  • 社会に対して好き勝手に放言します - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                    日本という国は素晴らしい文化、歴史、精神性を持っている国だと思う。海外に行って、外から日本を見るとそのことが本当によく分かる。だが残念なことに最近どんどん日本の良いところが失われているように感じる。 経済大国日本、平和で豊かな日本。 確かに外面だけみたら、そうなのかもしれない。だけど一枚皮を剥いだら、そこにあるのは薄汚く、利己的で、欺瞞に満ちた日本の社会。こんなんで本当に良いんですか? 僕は日本が好きだし、 日本に生まれてよかったと思うし、この日本という素晴らしい国をしっかり自分の子供たちの世代につないでいきたい。 だから、社会に対して好き放題言わせてもらう。やっぱり今の社会はおかしいってことを。ということで、お読みになる方によっては、そりゃ違うだろと思う方もいるかもしれないが、あくまでも僕個人の心の叫びだということで、ご容赦いただきたい。 僕の中に棲む鬼 僕が書く理由 その一 僕が書く理

                      社会に対して好き勝手に放言します - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                    • 【仏教をテーマにした和風ファンタジー小説】『鎮魂の唄』 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                      はじめに 本編 プロローグ 第一部 金剛薩埵編 第一話 青龍寺 第二話 怪異 第三話 蝦夷の地 第四話 晋山式 第五話 巨大な白犬 第六話 人を殺す獣 第七話 金剛力 第八話 スサノオ 第九話 楓と優香 第十話 淫乱 第十一話 鳴動 第十二話 殺人鬼 第十三話 小さな種 第十四話 鬼神力 第十五話 家族 第十六話 凌辱 第十七話 悪鬼羅刹 第十八話 金剛薩埵菩薩 読者さまからいただいたコメント あとがき はじめに この作品は、カクヨムで書いた初めての長編作品です。 仏教をテーマにした作品ですが、中身は和風ファンタジー調の作品となっていますので、お気楽にお読みいただければと思います。 この物語は、この後もまだまだ続きます。第二部 ~国津神編~ の再開は10月頃を予定しております。 本編 プロローグ 須弥山しゅみせんの頂上の、そのまたはるか彼方の上空に位置する兜率天とそつてんでは、弥勒菩薩が五

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                      • 【小説技法】現在の心境 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                        物語を書いている方々は、自分の作品を読み直したりするんですかね。 僕はふと思い立つとつらつらと読んでしまう。しかも、完全に読者視点で。 自分で書いたくせに、うるっときたり、勝手に盛り上がったりする。また過去にいただいたコメント見てほくそ笑んだり、そうなんだよと一人で頷いたりしているのである。 以前も言ったが、自分が作ったキャラに自分が一番はまっているのである。 もう、そのキャラが大好きなのである。 それってどうなんだと思うかもしれないが、実際にそうなんだからしょうがない。 だから僕はいずれ自分の書いた作品は全部書籍にして自分の家の本棚に大事に並べたいと思っているのだ。 もちろん、金に糸目をつけず豪華な装丁のハードカバーにする。 昔と違い、今ではアマチュアだろうがなんだろうが本を作れる。電子書籍なら、金をかけずに売ることさえできる。随分便利な時代になったものだと思う。 まあ、それで食ってくの

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                        • 【小説技法】長編の書き方 その2 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                          前回は、書こうとする長編の世界観をイメージできるものを見つけようみたいな話で終わりました。 となると、次はプロットを作るということになるのですが、僕の場合は、そこがちと微妙なんです。なんというか、その世界観を考える時にプロットみたいなものを一緒に考えてしまうんですよね。 どういうことかというと、前回紹介した「リバイアサン」という僕の書いている長編で例えると、リバイアサンという聖書に描かれる怪物をイメージしたと昨日書きました。 でもそれだけじゃ、ただの怖い怪獣に過ぎません。 だから、リバイアサンというものをどう物語に生かそうかと考えていたら、他にもいろいろとキーワードがぽつぽつ浮かんできたんですよね。 腐臭漂う現代の姿、宗教に翻弄される人間、世界を破滅に追いやるアンチクライスト(獣)。特にアンチクライストは人であるという聖書の一文が、かなり自分の中で大きかった。 リバイアサンという存在を神が

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                          • 【小説技法】魅力的な世界観 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                            僕がお金払って小説買うかどうか決める大きな要素の一つに、その作品又は作者に魅力的な世界観があるかどうかということがあります。 魅力的な世界観? 首を傾げる人もいるかもしれないし、これは僕しか思ってないかもしれないので、少し説明が必要かもしれません。 小説とはいわば作者が創造する世界です。 つまり作者と言うのはその小説を支配する神であり創造主でもあります。 だから小説には、その作者のこれまで培ってきた経験、知識、そして信念や想いが凝縮されているはずだと思うのです。 そうしたものが全て注ぎ込まれているのが小説だと思うのです。 当然そこには作者の個性が滲み出てきます。 成就されない恋愛を好む作者。若者の成長を好む作者。密室ミステリーを好む作者。緻密で壮大なファンタジーを好む作者。心理的、哲学的な話を好む作者。 そうした中でも、とりわけ際立ったまさにこれはこの人しか書けないだろうというくらい強烈な

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                            • 【心の闇に戦慄する小説】『カクヨムの天使』(下) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                              翌朝、私の期待は見事に裏切られた。近況ノートには何のリアクションもなかった。 その日は仕事どころではなかった。私は頻繁にスマホをいじってはリアクションの有無を確かめた。 相手だって仕事があるんだ、すぐに返事を出せる余裕がないのかもしれない。そんな風に自分に言い聞かせた。でも、そう思った数分後には再び机の脇においたスマホの画面を触っていた。 その一週間は私にとって残酷なくらい長くて、辛い一週間だった。私はほとんど仕事が手につかず、ひたすらスマホをチェックするだけの日々を過ごしていた。 私はもはや、ただ待つことに耐えられなくなっていた。金曜日の夜、私は家に帰るとバッグを放り投げて、そのままパソコンの前に座り、新しい小説を書き始めた。 短編ならすぐに書ける。今日中に仕上げれば明日には投稿できる。そうしたらカクヨムの天使が見てくれるかもしれない。それだけが私の心を占めていた。 私は徹夜で書き上げた

                                【心の闇に戦慄する小説】『カクヨムの天使』(下) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                              • (十) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                「……あの角の男だ」 「博士、怖い!」 「大丈夫だ! 僕がいる……おっと、こっちの角にも男がいて、君を見ている。どうやら、このシマは、君の放つエロフェロモンの影響で彼らの正常値エロをはるかに超えてしまったようだ。ここにいるのは危険なようだ。さっさと出よう!」 「はい!」 「――ふう。やはり、君の存在は物凄い化学反応を起こしたね。彼らはもはやエロビデオを選ぶどころじゃないよ。どの女優の顔を見ても君の顔を想像するだろう。この後、部屋にこもってビデオを見たとしても、もはやストーリーなどそっちのけで、君の姿態を思い出し、君を想って、放出することになるね」 「そんな! 博士、気持ち悪いです!」 「しょうがないよ。女性はすべからく、男からそう言う目で見られているのだからね。そして女性もある意味、必ずしもそういうことを望んでいないにせよ、男の視線を集めようとして、身を飾るわけだからね。だがこれは生物にと

                                  (十) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                • 【創作昔話】『山の神』 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                  はじめに 本編 (上) (中) (下) 読者さまからいただいたコメント あとがき はじめに 昔、日本昔ばなしというアニメがありましたが、僕はこのアニメが大好きで、毎週欠かさず見ていました(今でも、主題歌歌えますよ。坊や~、よいこだ、ねんねしな~)。なので、それにあやかって、こんな話を書いてみました。少し大人向けの日本昔ばなしですが、気楽にお読みください。 本編 (上) その昔、出雲の国で須佐之男主すさのおのみことが八岐大蛇やまたのおろちを退治し、櫛名田比売くしなだひめを救ったのはよく知られておりますが、実は、そのような話は各地にたくさんございまして、中にはなんとも哀れな話もあったそうでございます。これは、ある村に伝わる、そんな話の一つでございます。 「今年も、また、あの日が近づいてきたのお」 「ほんに、あの日が近づくと、なんとも気が滅入ってかなわん」 続きはこちら (中) さて朝日も昇り、

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                                  • 【社会に対して好き勝手に放言します】政治について語りたい - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                    日本ほど、独裁者を嫌う国はないんじゃないだろうか。 そういうと、日本には天皇がいるじゃないかというかもしれないが、天皇が絶対的な権力を握ったのは、はるか昔の古墳時代だけで、飛鳥時代にはすでにその存在は象徴的になっている。だからこそ、聖徳太子が天皇の代理として政治を司り、その後も曽我氏や藤原氏が実験を握り、そして武士の時代になり、結局、現在に至っている。 つまり、日本人は中国などと異なり、絶対者をつくることを嫌い、いつの時代も天皇という象徴を一番上に置き、生々しい権力を表に見せず、密かにその傘の下に置くことを選択してきた。 こういう政治形態は、良くも悪くも極端に走る可能性が少ないため、政治が安定しやすいという傾向はあろう。日本が世界中の国々の中で比較的、騒乱の時代が少ないこともその一因かもしれない。 だが、絶対者がいないということは、権力構造が分散的であるということと同義であり、決断に時間が

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                                    • 長編は熱意が続かないので書けない - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                      今日はこの方のコメントです。 「長編は熱意が続かないので書けません!! でも長いからこそ、キャラやイベントにも深みが出てくるんだろうなと思うと、憧れはあります。みなさんモチベーション維持はどうしてるんでしょうか。大まかなプロットとかオチを作った上で肉付けをするのか、筆の勢いに任せて進めていくのか」(Kさん) Kさんのようなコメントは結構たくさん頂いた気がします。 このコメントのとおり、熱意が続かないと長編って書けないんですよ。 まあ、大抵エタるような気がします。 技術的なところは、以前やった「長編の書き方」特集で書いたので僕の考えはそちらを見ていただければと思いますが、やっぱり一番はモチベーションなんですよね。 bunchiku.com 僕の経験からすると、最初と二つ目の長編は相当苦労しました。 明日から、来週から、来月からと自分に言い訳して、結局、数か月も放り投げていたことがありました。

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                                      • 【笑えるコメディ小説】『妻の唇はいったいどれだ!』 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                        はじめに 本編 読者さまからいただいたコメント あとがき はじめに この短編はかつてカクヨムという小説投稿サイトで活動していた時に書いた、ちょっとエロくてバカバカしい短編ですが、思いのほか好評だったようで、たくさんの方から笑えたと仰っていただきました。 ほんとバカバカしい話で恐縮ですが、暇つぶしと思ってご笑納ください。 本編 鬼が、俺の目を隠すために手拭いを頭に巻きつけて、きつく縛った。 これで俺の目は完全にふさがれた。 もう、やるしかない。俺は覚悟を決めた。 「さあ、さっさと始めろ!」俺は目の前の閻魔大王に向かって叫んだ。 「――では、始めるとしよう。ここに今までお前がつきあった女が5人並んでいる。お前は目隠しの状態で一人づつ、口づけをしろ。もしお前が見事、妻の唇を言い当てたなら、お前の妻の寿命を延ばして、現世に返してやろう。だが失敗したら、お前の寿命は妻もろともここで尽きる」閻魔大王の

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                                        • 【小説技法】毎日書くこと - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                          最近、毎日このブログを書いているが、よほど暇なんだろと思われるかもしれない。 そう言われればそうなのかもしれないが、それだけの理由ではない。 毎日書くと言うことを自分への課題として捉えているからだ。 毎日書かないと、文章の技術が下がるそうだ。 言葉の取捨、文章のセンス、そういうものを感じる力も弱くなっていく。 本を読んでる人はどうなのという疑問があるかもしれないが、それは英語の学習に似ていると僕は思っている。 いくら、リスニングを頑張っても、スピーキングの練習をしない人は話すことができない。 だから文章を書く人は、やっぱり文章を書かないとその技術が向上しない。 もう一つ、ただ書くだけだったら、昨日したこととか、世の中の出来事を書けばいいが、ここは創作について語る場だ。 だから、少しは創作に関係することを書かないといけないと思っている。 そういうネタを毎日考えて書く。 これって実は結構大変だ

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                                          • 【泣ける感動小説】『42.195㎞』(十一) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                            俺は、ずっと走り続けていた。 体中が悲鳴をあげていた。一歩進むたびに足に激痛が走った。体中から汗が吹き出し、もはや全身びしょ濡れだった。俺は汗をたらし、鼻水をたらし、よだれを垂らし、涙を流して走っていた。 はああ、はああ、と死にそうな声を出しながら、ぶつくさと何かをしゃべりながら、俺は走り続けていた。 はああ……はああ……ちくしょう、苦しいよ……はああ、はああ……なんでだよ……はああ、はああ……なんで、こんなに苦しんだよ……はああ、はあああ、はああ……まだかよ……はああ、はああ……なんで、こんな長いんだよ……はああ、はああ、はあああ……長すぎるだろ…… 走っているのか、歩いているのか、それとも、ただ、ふらふらとよろめいているだけなのか、だけど俺の足は前に向かって進んでいた。 はああ、はああ……いったい、いつ終わるんだよ……はああ、はああ……どこまで行けばいいんだよ……はああ、はああ、はああ

                                              【泣ける感動小説】『42.195㎞』(十一) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                            • 【小説技法】気持ちの余裕 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                              以前、自分自身の訓練のために、このブログを毎日更新しているんだと書いたが、実は書き溜めたものをちょこっと手直しして投稿していることも多い。 当然、創作の方も書けない日もあるのだが、そういう日があってもいいと思っている。 カクヨムで物語を書いていたころは、やはり義務感みたいなものがあって、何らかの作品をほぼ毎日更新していた。 それは書くモチベーションにもなったが、相当なプレッシャーでもあった。いつもいつも筆が進むわけでもなく、体調や精神状態によっては、さっぱり筆が進まないこともざらにあった。 そういう時に投稿した文章は、後で見直すと誤字脱字の嵐で、表現もイマイチなものが多く、結局修正するはめになることが多かった。 だから、僕の作品をすぐに読んでくれた方というのは、一番のラフを読んでいることになり、大変申し訳ないと思ったものだ。 やっぱり気持ちに余裕がないと、いい物語もかけないような気がする。

                                                【小説技法】気持ちの余裕 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                              • 【泣ける感動小説】『42.195㎞』(四) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                職場では走ることは黙っていた。 特段、理由があったわけではないが、なぜかしゃべりたくなかった。形だけ言えば、単に市が主催するマラソン大会に出るだけのことで、他人にしてみればどうということもない。凄いなとか頑張ってとか何かしら言葉はもらえるだろうが、単にそれだけのことでしかない。 でも俺にとってこのマラソンはそんな軽いものじゃなかった。いわば、自分が生まれ変わるための儀式であり、自分の人生をかけた挑戦だった。そんなこと誰にも理解できないだろうし、理解してもらいたくもなかった。 マラソンに出ると決めてから、芙紗子とは話をしなかった。もちろん、仕事の話はするが、それだけ。以前のように食事に誘ったり、仕事の合間に軽口を叩くこともなくなっていた。仕事が終われば、お疲れさまでしたと一言、誰につぶやくでもなく言って、そのまま席を立ち、職場を後にした。そんな俺の変化を彼女もなんとなく感じたのだろう。たまに

                                                  【泣ける感動小説】『42.195㎞』(四) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                • 【小説投稿サイト読まれない】初心者向け読まれるための書き方 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                  投稿した小説がさっぱり読まれないと嘆いている方々へ、小説投稿サイトで読まれるためのヒントや向き合い方など、小説投稿サイトでの実体験をもとにした初心者必見のエッセイ集です。 はじめに カクヨム体験記 1 読まれない 2 初めての星(★)、初めてのコメント、初めてのレビュー 3 二作目を投稿 4 承認欲求の恐ろしさ 5 『SEX』 6 ライブで書く楽しさ 7 長編執筆の大変さ 8 ロイヤリティプログラム 9 カクヨムコンテスト 初心者の戦略 1 目的の明確化と取るべき手段 2 星(★)の意味 3 ジャンル設定 4 キャッチコピーとペンネーム 5 読み専のひとたちとPV考察 6 ユーザー層の考察 7 短編を書け 8 仲間を見つけろ 9 「注目の作品」に載る条件の考察 小説投稿サイトとどう向き合うか 1 目的をしっかり持て 2 夢を見ること 3 訓練の場 4 言葉の力 5 読まれる確率 6 自分の

                                                    【小説投稿サイト読まれない】初心者向け読まれるための書き方 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                  • 【仏教をテーマにした和風ファンタジー小説】『鎮魂の唄』 プロローグ - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                    須弥山しゅみせんの頂上の、そのまたはるか彼方の上空に位置する兜率天とそつてんでは、弥勒菩薩が五十六億七千万年の後に仏として地上世界に降り立ち、善者も、悪者も、獣も魚も、命ある全てのものを等しく救い給うためにはいかにすべきかと、今日も頬に軽く手を当てて、ひたすら瞑想にふけっていた。 兜率天では数多くの諸天や菩薩が弥勒菩薩とともにひたすら修行に励んでいたが、釈迦如来がご自身の後継者として後事を託された弥勒菩薩の深い思索を妨げようなどと思う不届き物は一人もおらず、天上で妙なる音色を奏でている迦陵頻伽かりょうびんがも敢えては傍に近寄らず、弥勒菩薩の周りはいつも静寂に包まれ、ふくよかな香りに満たされ、清らかな空気が流れていた。 ところが今日、長いこと使う機会もなかった弥勒菩薩の耳に、誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。その足音も羽のようにひたすら軽く、誰か徳の高い菩薩の一人が近づいてくるのだと悟っ

                                                      【仏教をテーマにした和風ファンタジー小説】『鎮魂の唄』 プロローグ - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                    • 僕と娘の夢 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                      娘はアニメーターになりたいそうだ。 僕は、やってみればいいさと答えた。 子どもの頃はたくさん夢があっていい。僕だって、外交官になって世界を旅したり、キャプテン翼のようなサッカー選手になりたかった。 でも実際は、成長するにしたがって、どこかで自分の限界をしったり、別な方向に興味をもったり、外的な影響のためだったりして、その夢は叶うことはなかった。 ところが、今、僕の中には再び夢ができた。 それは、自分の書いた物語を世に出したいという夢だ。 作家を目指すのかと問われればそうではない。こんなことを言うと矛盾するようだが、僕は小説を書くことだけに縛られたくない。自分の性格的に常に新しいことに挑戦してみたいという思いがある。 それに僕は今、それなりの肩書を背負って社会と向き合っているので、そう簡単に仕事を放り投げるわけにはいかない。 だけど、このまま定年まで今の仕事をしたいかと言われると、そうは思っ

                                                        僕と娘の夢 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                      • 【ほっこりする小説】『田舎暮らし』(二) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                        私が移住したその家というか小屋は、板間が八畳ほどしかない本当に小さなものでしたが壁も漆喰で塗られているし柱も案外太いのでかなり頑丈にできております。なによりも床間にちょうどよい囲炉裏があるのが大変気に入りました。 私にとっては田舎暮らしというものは囲炉裏抜きには考えられないのです。囲炉裏にくべられた薪の爆ぜる音やゆらゆらと揺らめく明かり、寒い夜には家全体をほんわかと温めてくれるし、ご飯時には鍋から湯気が噴き出し、いい匂いがあたりにぷーんと漂う、そんな光景を考えただけで幸せな気持ちになってしまうのです。 移住して最初の数日は家の脇の畑を耕すのにだいぶ苦労しました。それというのも、放棄されてからだいぶ経っているので、草ぼうぼうで畑というよりもただの野原になっていたからです。 私は鎌で草を刈り慣れない鋤と鍬を使って、どうにかこうにか猫の目ほどの畑を作ることができました。その猫の目くらいの畑をさら

                                                          【ほっこりする小説】『田舎暮らし』(二) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                        • 【小説技法】時代のニーズ - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                          本が売れるか売れないかは、作品の出来よりも時代のニーズに沿ったものかどうかということが往々にあります。 ある意味、生前は全然売れなかったけど、死後に評価されるなんてことは文学だけでなく、あらゆる分野でざらにあることでしょう。 あのゴッホが書いた絵だって、生前に売れたのはたった一枚ですよ! 『赤いブドウ畑』(作:ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ) 近代文学の歴史でも、写実主義、ロマン派、私小説、戦後派など、時代時代によっていろいろな文学が一世を風靡してきました。 結局、そういう流行ってのは今でもあって、時代を反映したものがやっぱり売れるんですよね。 そういう意味では、現代の異世界転生やハーレム系ラブコメの人気なんてのは、現代の流行ということなのかもしれません。 でも、そこをもう少し分析してみると、僕が感じる現代のキーワードは、「閉塞感」と「不透明」ということなんじゃないかと思うんですね。 人口減

                                                            【小説技法】時代のニーズ - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                          • 【小説技法】長編の終わらせ方 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                            長編をどこで終わらせるかということは、いろいろ議論があるだろう。 ちゃんと終わりを見据えているのであれば何も問題ないが、マンネリになってしまうことも少なくない。 たとえば、北斗の拳という漫画がある。 あくまでも僕個人の意見だが、あれはやっぱりラオウの死で終わった方が良かったのではないかと思う。 カイオウ編がだめだと言うのではない。ただ、ラオウの死までがあまりに完璧すぎて、そこで終わればまさに伝説となっただろうなと思うのだ。 だがそんなことを思いつつ、カイオウ編が始まったとき、まだ続くんだと喜んだ記憶も自分の中には確かにあったのだ。 つまり僕の言っていることは、全部終わったあとにあそこで終わってれば最高だったのにといういわゆる結果論にすぎない。 カイオウ編が僕にとって凄いと感じられたら、こんなことを思いもしなかっただろう。 ただそうは言っても、やっぱりカイオウ編は新しい物語であり、おそらく作

                                                              【小説技法】長編の終わらせ方 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                            • 【カクヨム】カクヨムコンテストに向けた対策について その1 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                              カクヨムの一大イベントであるカクヨムコンテストについて書いていきたいと思う。 まず、事実から検証する。 第5回カクヨムコンテスト長編部門には4,724作品がエントリーし、412作品が中間選考を突破、そして、20作品が大賞・特別賞に選ばれた。 短編部門は5,505作品がエントリーし、558作品が中間選考を突破、1作品が受賞。 まずこの事実から、賞を取るのは限りなく難しいということが言える。 特に短編賞は、ほとんど信じがたいほどの倍率だ。 ただ、今、振り返ってみると、あの当時は、コロナの猛威が全国を覆い、しかも先がみえない不安というものが経済活動にも影響を及ぼしていた時期だった。 そう言う意味において、第5回の受賞作がそれまでより少ない、そして受賞した作品がおおむね星(★)の数が多い作品だったのは、出版社としても冒険を犯せない、なるべくリスクを減らしたいという苦渋の選択だったのではないかと思っ

                                                                【カクヨム】カクヨムコンテストに向けた対策について その1 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                              • 【小説技法】聖書 その3 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                僕が聖書に興味を持ち始めた最初のきっかけは、たぶん20世紀の終わりのころだったと思います。その頃、世界が滅びるとかそんな本がたくさん出てましたが(ノストラダムスの大予言とか日本沈没とか)、その中に聖書の黙示録があったのです。 僕は黙示録の世界に引き込まれました。 七つのラッパを吹く天使、四人の騎士、龍(サタン)、666の獣、バビロンの大淫婦、新しい天と地…… 最初は、こうした謎めいた言葉や世界観に引き込まれましたが、今は、まさに現代と黙示録の世界との対比という視点で関心が深まっています。 四人の騎士がというものがいます。 黙示録には、こう書かれています。 「小羊がその七つの封印の一つを解いた時、わたしが見ていると、四つの生き物の一つが、雷のような声で「きたれ」と呼ぶのを聞いた。そして見ていると、見よ、白い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝

                                                                  【小説技法】聖書 その3 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                • 【小説技法】長編の書き方 その5 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                  キャラを立たせる。 これは本当に難しい問題です。 こう書けばキャラが立つなんて答えはたぶんない。 だけど僕的に、こういう書き方はイマイチだなというのはあるので、今日はそれをテーマに書いてみたいと思います。 例えば、学園一の美少女キャラを登場させようとします。 そのキャラを登場させようとするときに、どう書きますか? ドアをとんとんと叩く音がした。 「空いてますよ」教授はそういって振り返った。 すると学園一の美少女、花咲麗が入ってきた。 まあ、こんな書き方もあるんでしょうね。 この女性が単なる端役ならこれでもまあいいでしょうけど、これがメイン級のキャラだとしたらキャラの説明としては弱すぎでしょうね。 ドアをとんとん叩く音がした。 「空いてますよ」教授はそういって振り返ったが、入ってきた少女を見た途端、思わず息を飲んだ。そして呟くように言った 「……もしかして君があの……」 博士の視線を感じ、体

                                                                    【小説技法】長編の書き方 その5 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                  • 【小説技法】聖書 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                    僕は別にキリスト教信者でもないし、聖書に造詣があるわけでもありませんが、意外と僕の書く作品には聖書を題材にしたものが多いです。 僕が聖書に惹かれるのは神と呼ばれる存在にあまりに理不尽な点が多いことと、それに振り回される人間たちのドラマが物凄く魅力的だからです。 例えば、アブラハムという人がいます。 アブラハムはいわばユダヤ人の始祖みたいな人で、神はアブラハムに約束の地を与え、お前の子孫を星の数ほど増やそうと言われた。 ところがそう言っているにも関わらず、神はアブラハムに試練を与えます。 ある日、神の声が聞こえて、大事な一人息子のイサクを神への捧げものとして、燔祭(いけにえの動物を祭壇上で焼き殺し、神にささげる)にせよと命じるんです。 アブラハムの葛藤は聖書には書かれていませんが、それってありですか? しかもイサクという息子は100歳近いアブラハムとサラの間に産まれた奇跡の子どもですよ。そん

                                                                      【小説技法】聖書 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                    • 書き続けていくのが一番 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                      今日は、この方のコメントです。 「久々にこちらを読みにきました。というのも九月末の公募賞に出す長編を書くので手一杯で、三週間ほどすべての交流を自主断絶していたからです。おかげさまで期日内に投稿完了できました。今回初めてカクヨム系列の投稿サイトに投稿したのですが、カクヨム系列の方がエブリスタよりpvが気になる構造でした。私は(自主卒業しましたが)すこしまえまで一年間、はてなブログをやっていたのですが、カクヨムさんははてな系列なんですね。たしかに、はてなとカクヨム系列はなんか書き手側にかかる圧が似てる。でもおっしゃるとおり、読んでもらう数を増やすことや露出に力入れてる時間があるなら公募に比重をかけたほうがいいなと思います。今はエブリスタで短編のコンテスト作品を上げています。とにかく書き続けていくのが一番ですね」(Yさん) Yさんから初めてコメントを頂いた時、ああ、やっぱり、公募を目指して頑張っ

                                                                        書き続けていくのが一番 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                      • 【創作昔話】『山の神』(下) - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                        すると、後ろから大きな声が聞こえてまいりました。 「なんだ、女がおらぬ」 「女はどこだ、どこぞに逃げおったか」 「おのれ、逃がさぬぞ」 「匂いがするわ」 「おお、血の臭いだわい」 「こちらじゃ、こちらじゃ」 「決して逃がすな」 お妙は生きた心地がしません。 とにかく、暗闇の中を走りました。 山を下っているのか、登っているのかそれさえ分からぬまま、ひたすら走り続けました。 暗闇のこととて、何度も足をひっかけて転んでしまいます。そのたびに後ろの方から、 「こっちに逃げおった!」 「今、何やら転んだ音がしおったぞ!」 「こちらじゃ、こちらじゃ」と声が聞こえてまいります。 その都度、お妙は力を振り絞って立ち上がり、再び、走り始めます。 「観音様、観音様、どうぞ、お助けください」心の中で、そう念じながら必死に逃げたのでございました。 何度目のことでしょう。お妙はまたしても枝に足をひっかけて転んでしま

                                                                          【創作昔話】『山の神』(下) - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                        • 【小学生でも読める小説】『絶対に入っちゃいけない蔵』 - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                          はじめに 本編 読者さまからいただいたコメント あとがき はじめに この短編は、カクヨムで書いていた時に、お盆の時期にほんの思い付きで半日もかけずにさっと書いたものです。本当に短い短編ですので、軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。 本編 毎年、夏休みのこの時期になると、僕は田舎のじいちゃんの家に行く。 じいちゃんの家は、昔は庄屋さんだったらしく、古いけど家は大きいし部屋がたくさんあって、かくれんぼには困らないし、庭も広いし、おにごっこもできる、家の裏は川が流れてて、じいちゃんに釣りも教えてもらえる。 そんなすごいじいちゃんちなんだけど、実は、じいちゃんちには秘密があるんだ。絶対に入っちゃいけない蔵があるんだ。 続きはこちら 読者さまからいただいたコメント ここからは、これをカクヨムで投稿した時にいただいた読者様からのたくさんのレビューやコメントの一部を紹介させていただきます。 ホラーで

                                                                            【小学生でも読める小説】『絶対に入っちゃいけない蔵』 - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                          • 【カクヨム】読まれない - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                            僕は2019年6月18日にカクヨムを始めました。 これまで作家になりたいなどとは考えたこともなかったが、昔から空想したり、変なことをだらだらと思考するのが好きだったので、3年位前に思い付きで短編を書いてみました。 書いたはいいのですが、せっかく書いたんだからどこかに出してみようかと欲が出てきまして、ある地方文学賞に応募してみたんです。 まあ、結果は皆さんの予想どおりでしたが、でも逆に面白くなってきて、その後、もう一つ短編と長編を一本づつ書いて、それぞれまた合いそうなところに送ったのでした。 でもやっぱり駄目で、もう小説書くのはやめようかと思ってた矢先、去年の6月くらいに、なんとネットで小説を載せられることにようやく気付き、どうせやめるんなら、誰かに見てもらって、少しでも感想聞いてからやめようかと、つまり、そんな破れかぶれで始めたのがきっかけでした。 実はそのときは、カクヨムの他にも、な〇う

                                                                              【カクヨム】読まれない - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                            • 【カクヨム】完成稿を大事にしよう - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                              皆さん、どこまで推敲して投稿しているのか分からないが、僕はカクヨムで書いていた時は結構書いたばっかりの状態でもまあこんなんでいいかと投稿した。 前回までの「長編の書き方」でも書いた通り、物語の途中の段階であまり細かいところを気にかけてもしょうがないかなと思うからだし、これも前に言ったが、考えて時間を止めるよりも勢いのままに書いてとにかく物語自体を前に進めたいと思うからだ。 こんなことを書くと、まるで書きかけの原稿を並べているだけと言ってるようなものだが、実際そんな感じがしないでもない。 ただ、こういう投稿の仕方は読んでもらいたいと思っている書き手の方にとっては、心情的に難しいかなとも思う。 なぜなら、あんまり適当に書けばなんだこれはって、そこで読むのをやめられてしまうし、一度抜けた人は大概二度と戻ってこないからだ。 つまり、カクヨムみたいな小説投稿サイトではPVは常に下降線を辿るということ

                                                                                【カクヨム】完成稿を大事にしよう - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                              • 【小説技法】100万字書いたけど - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                                すらすら書けるジャンルとなかなか筆が進まないジャンルがある。 例をあげると、現在書いている、近未来の地球を舞台にしたSFミステリー「神の遺伝子」は書くのが非常に難しい。 なぜ難しいかというと、SFのS、つまりサイエンスという意味において、ある程度科学的な事実に即した物語にしなければならないだろうという思い込みがあり、こういうことがあり得るだろうかとイチイチ確かめないと進めないからだ。 加えて、ミステリーというのはやっぱり伏線なり、プロットの重要性が増すので、全体の構成を考えつつ、どこで手の内を明かしていくかということをしっかり考えないと物語が破綻するからだ。 かつて書いた、「ツァラトゥストラはかく語りき」という長編社会派ミステリーも完結させるのに、だいぶ時間がかかったことを思い出す。 かといって、ミステリーが嫌いと言うわけではない。 本で読むならミステリーが一番好きだ。 のめり込むと、無我

                                                                                  【小説技法】100万字書いたけど - アマチュア作家の面白い小説ブログ
                                                                                • カタルシスのある作品って本当にいい - アマチュア作家の面白い小説ブログ

                                                                                  今日は、この方のコメントです。 「カタルシスのある作品って本当に気持ちが良いですよね。ハッピーエンドでもハッピーではないエンドでも、何かしらの答えを見つけ出したり、心に残るものがあると浄化された気持ちになります。そういうのが感動なのかな~と思いつつ書いていると、悩む事も多いけど達成感も大きいです。書いてる側にとっては、執筆自体がカタルシスなのかなと思いました」(Hさん) 僕もカタルシスがある作品が好きなんですよね。ところで、カタルシスって正確にはどういう意味だろう。ちょっとググってみます。 文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。 引用:コトバンク 感情移入による、感情の解放か。 なるほど、確かにそういうものでしょうね。 吉川英

                                                                                    カタルシスのある作品って本当にいい - アマチュア作家の面白い小説ブログ