疫病退散を願う祇園祭の神事が行われる京都の八坂神社の本殿が、新たに国宝に指定されることになりました。これは、16日に開かれた文化庁の文化審議会で萩生田文部科学大臣に答申されました。 国宝に指定されるのは、京都市にある八坂神社の本殿で、江戸時代前期に焼失したあと、徳川家綱によって承応3年(1654年)に再建された疫病退散を祈願する祇園信仰の総本社です。 両側面と背面にひさしをつけた独特の外観で、答申では、 ▽中世の信仰儀礼と建物の関係をよく示し、建築史上高い価値があること、 ▽本殿が祇園祭を担う人々により、現在まで維持されてきたことに深い文化史的意義があると評価しています。 このほか、新たに16件が重要文化財に指定されることになりました。 このうち千葉県銚子市の犬吠埼灯台は、太平洋に突き出す崖の上に立つ、高さ31メートルの現役の灯台で、北太平洋航路のための最初の灯台として明治7年に初点灯し、