『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき (著)PHP文芸文庫 あらすじ正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。 しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。 その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。 北一は検視の与力、栗山の命により相棒、喜多次の力を借りながら事件の真相を探っていく。 宝船の絵から弁天が消えた理由とは本業は文庫売り、岡っ引きとしては見習いの北一は、相棒で長命湯の釜焚きをしている喜多次が炊きつけ用に集めていた枯れ枝や紙くずの中に、一枚の絵を見つけます。 吉夢が見られるという宝船の絵ですが、弁財天だけがこちらに背を向けるようにして描かれています。 変わった絵だなと思い喜多次に断りを入れて北一はその絵を持ち帰ります。 赤ん坊が生まれた時にお祝いにで