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政治理論の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • なぜ戦争は起こるのか?――『進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版)/伊藤隆太(著者) - SYNODOS

    2020.11.16 なぜ戦争は起こるのか?――『進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版) 伊藤隆太(著者)国際政治学、安全保障論 なぜ人間は戦争をするのだろうか。この究極的な問いをめぐり、これまで社会科学では一つの誤った発想が中心的なドグマとなっていた。それは、「戦争は人間の本性とはかかわりがない」という考え方である。 このルソー的なドグマは翻って、「戦争は学習された産物である」、「戦争は西欧文明の退廃さにより引き起こされる」、「人間は本性的には平和的である」といったおなじみの命題に派生していく。たとえば、戦争は人間本性に由来するという古典的リアリスト(ホッブズ、モーゲンソー等)の先見的な洞察にもかかわらず、1970年代以降行動論が台頭する中で、国際政治学はより「科学的」な理論を目指して、人間本性論を拒絶するに至ったのである。 しかし、進化論

      なぜ戦争は起こるのか?――『進化政治学と国際政治理論 人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版)/伊藤隆太(著者) - SYNODOS
    • 民主主義へと至る政治の在り方と考え方 〜神/天(王権神授説)から人、人格(道徳主義)から能力(君主論)、本音から建前(社会契約説)という政治理論の変化【丸山眞男『日本政治思想史研究』】 - 日々是〆〆吟味

      近代以前からの政治原理の移り変わり 為政者自身をつっつく 〜道徳 人格より実力 〜マキャヴェリズム 人の手による政治 〜民主主義と選挙 みんなの意見 〜社会契約 気になったら読んで欲しい本 丸山眞男『日本政治思想史研究』 マキャヴェリ『君主論』 ルソー『社会契約論』 山形浩生『要するに』 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2019/11/12/070010 近代以前からの政治原理の移り変わり こうした為政者のイメージ利用を政治家の責任にしておいてそれで済まされるかというと、そうはいきません。というのも、そうした態度は近代以前の考え方だからです。 為政者自身をつっつく 〜道徳 昔は政治家というのは文字通りの特権階級でした。日本ではお殿様とその下につくお武家様のやることで他の大多数の人たちは無関係でした。それはなにも日本だけではなくどこでもそうだっ

        民主主義へと至る政治の在り方と考え方 〜神/天(王権神授説)から人、人格(道徳主義)から能力(君主論)、本音から建前(社会契約説)という政治理論の変化【丸山眞男『日本政治思想史研究』】 - 日々是〆〆吟味
      • テック億万長者ピーター・ティールの“陰謀論”めいた論説の真意 | その裏にある「政治理論」とは

        「ペイパル」「オープンAI」「パランティア」などテック大手の共同創設者、起業家、投資家、億万長者であり、ドナルド・トランプ米大統領の一期目では政策顧問も務めたピーター・ティールが、英高級紙「フィナンシャル・タイムズ」に論説を寄稿し、物議を醸している。 「真実と和解のとき」と題されたその論説で、ティールは“予言者”めいた書き出し方をしている。 「トランプが米大統領に返り咲くことは、アンシャン・レジーム(旧体制)のさまざまな秘密のアポカリプシス(暴露)の前兆だ」 フランス革命前の政治・社会体制を指す言葉を使ったり、わざわざギリシャ語の「アポカリプシス」という単語を持ち出してみたりと仰々しいが、トランプ二期目では、米国の「旧体制」が国民に開示してこなかった、もろもろの「真実」が徐々に明らかにされていくだろうと言いたいようだ。 このアポカリプシスは報復を正当化するものではなく、「再建と和解」のため

          テック億万長者ピーター・ティールの“陰謀論”めいた論説の真意 | その裏にある「政治理論」とは
        • 「愛」は「正義」の代替となるか?(読書メモ:『新版 現代政治理論』) - 道徳的動物日記

          新版 現代政治理論 作者:W. キムリッカ 日本経済評論社 Amazon 昨日に引き続き、キムリッカの『現代政治理論』から気になったところを引用。第5章「マルクス主義」から。 …マルクス主義による批判の核心は、むしろ法的共同体の理念それ自体にたいする反論である。多くのマルクス主義者の考えでは、正義は社会制度の第一の徳性などではなく、真に善き共同体には必要のないものである。正義は、我々が「正義の状況」ーー正義の原理によってしか解決しえないような対立を引き起こすーーにある時にしか相応しくない。通例、正義の状況には二つの主たる特徴があると言われる。目標が対立していることと、物質的資源が限られていることである。目標が一致せず、資源が希少である場合、人々は対立する要求を出さざるをえない。しかし、人々の目標の対立を取り除くか、あるいは資源の希少性を取り除くことができるならば、法的平等論は必要なくなるで

            「愛」は「正義」の代替となるか?(読書メモ:『新版 現代政治理論』) - 道徳的動物日記
          • 第一線公務員の政治理論(ベルナルド・ザッカ『国家がストリートと出会うとき』インタビュー) - 清く正しく小賢しく

            今回紹介するのは、ベルナルド・ザッカ(Bernardo Zacka)という政治哲学者へのインタビュー。 Puff, Helmut and Zacka, Bernardo. 2022. "The architectures of waiting: Helmut Puff and Bernardo Zacka in conversation." インタビューの大部分は、ザッカが現在取り組んでいる研究テーマに関するものだが、今回はインタビュー冒頭の、ザッカの最初の著書「国家がストリートと出会うとき:公共サービスと道徳的主体性」〔2017年刊行: 未邦訳〕について会話している部分を訳すことにする。非常に面白い本だと思うので翻訳が出てくれるととても嬉しい。 インタビューの残りの部分は気が向いたら訳そうと思うが、今のところその予定はない。なお野良訳であるということはお断りしておく。 Bernardo

              第一線公務員の政治理論(ベルナルド・ザッカ『国家がストリートと出会うとき』インタビュー) - 清く正しく小賢しく
            • 【図解】保守主義と政治理論

              かって保守系SNS『my日本 -日本に誇りを持つ仲間たちのネットワーク-』(2019年7月末閉鎖)内の【理論派保守を目指そう!】コミュニティ等で、盛んに展開・議論された 保守主義に基づく政治理論・憲法理論(及び関連する経済問題・歴史問題)のトピックを収集し保存・拡張するサイトです。

                【図解】保守主義と政治理論
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