異国の人々との共存、異文化との共生―。令和の今、そうした言葉は抽象的な「お題目」ではなく身近な「日常」になった。その最前線では、かつてない異変と摩擦が生じている。現地取材でしか見えない驚くべき現実とは。 前編記事『「底辺中国人」はこうして日本にやってくる…!中国人向け「移民ブローカー」が明かす「悪質ビザ取得」の手口』より続く。 安倍晋三さん、ありがとう「永住権」を取得するうえで手っ取り早いのが、法務省が定める「高度人材」に認定されることだという。以前は永住権の取得には原則10年の在留歴が必要だったが、'17年に「永住許可に関するガイドライン」が改定され、要件を満たす「高度人材」は最短在留1年での永住権申請が可能になった。 これは、「永住権取得までの在留期間を世界最短とする」と掲げた安倍晋三元首相の働きかけに寄るところが大きい。「だから中国人はみんな、安倍さんに感謝していますよ」とX氏は笑う