2024年、北極星に匹敵する「新星」の爆発を肉眼で観測することができる絶好の機会が巡ってきた。その主役は「かんむり座T星」という、かんむり座を構成する3000光年離れた再帰新星だ。 かんむり座T星が新星爆発を起こすのは、およそ80年ぶりのこと。過去にも華々しく夜空を彩ってくれた星だが、今生きている人にとっては一生に一度のビッグチャンスとなるだろう。 爆発のタイミングは2月から9月と予測されていたが、現在6月となったのであと3か月のうちにみられるはずだ。 こんな素敵な機会を逃さないために、宇宙の壮大な花火を観察する方法をしっかりと学んでおこう。 かんむり座T星の新星爆発が80年ぶりに到来 「新星」といっても、新しく星が生まれるわけではない。 「かんむり座T星」は、短期間で明るさが大きく変化する激変星の一種で、その正体は白色矮星と赤色巨星の連星だ。 この白色矮星には赤色巨星から水素ガスが流れ込