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梨木 香歩の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『f植物園の巣穴 』梨木 香歩 (著) |

    『f植物園の巣穴 』梨木 香歩 (著) 朝日文庫あらすじf植物園の園丁をしている私は、歯の痛みに耐えかねて歯医者へとやってきた。 診察を受け、薬を受け取るために待っていると、窓の奥には犬が忙しく働いていた。 歯医者の家内は前世が犬だったのだと言う。 職場であるf植物園にある大きな木のうろに落ちた私は、気がつくと住まいに戻っていたが、落ちてからの記憶がない。 失くした履き物、妻との思い出、子供の頃の記憶と歯の痛みが私を穴の底の世界へと誘う。 不思議な存在たちと大きな木の穴忙しくなると前世の頃、つまり犬の姿に戻ってしまうという歯医者の家内、大木のうろが御神体であると教えてくれた、ナマズに似ている神主など、不思議な世界をどこかユーモラスにサラリと描き読者を引き込みます。 歯の痛みと木の穴は大きな喪失を示唆しており、後半部分でその失ったものの正体が少しずつ明らかになっていきます。 まとめ子供の頃、

    • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『村田エフェンディ滞土録 』梨木 香歩 (著) |

      戦争が始まる前で少しずつ 世界の緊張感が高まっていた頃ね。 留学生の村田は歴史文化研究のために この地にやってきたの。下宿先には 様々な国籍の人たちが住んでいたのよ。 『村田エフェンディ滞土録 』梨木 香歩 (著)新潮文庫あらすじ十九世紀末の土耳古、スタンブール。 この地の歴史文化研究に来た村田は、イギリス人のディクソン夫人の屋敷に下宿していた。 屋敷にはドイツ人の学者オットーとギリシャ人の考古学会会員のディミトリスも下宿しており、使用人のムハンマドと彼が拾ってきたオウムがいる。 トルコで発掘される膨大な量の遺跡、それらに対する学者個人の、そしてそれぞれの国の考え方を語り合い、新たな発見と驚きを得る日々を過ごす村田。 日本からはるばるやってきて縁を得た知人から小さなキツネのついた根付を譲り受けたところ、大きなものが走り回っているようなすさまじい音が村田の部屋のあたりから聞こえてきて…。 異

      • ひと目でわかる!イラストブックレビュー『椿宿の辺りに』梨木香歩 (著) |

        『椿宿の辺りに』梨木香歩 (著)朝日文庫あらすじ化粧品メーカー直属の研究所に勤める佐田山幸彦は肩の痛みに悩まされていた。 従姉妹の海幸彦に紹介された鍼灸院で治療を受けた後、鍼灸師のふたごの妹、亀子にすすめられ、かつて曽祖父が住んだこともあるという椿宿へと向かう。 そこで山幸彦は自分の名前の由来や、屋敷と土地の関係などを知ることになる。 痛みを改善するために椿宿へ三十代にして四十肩のと診断を受けた山幸彦は、ペインクリニックで治療を受けつつ、何とか生活しています。 母方の祖母が寝たきりであるため母の実家へと向かい、海子こと海幸彦に紹介された仮縫鍼灸院が近かかったので予約を入れ、治療を受けます。 鍼灸師のふたごの妹・亀子は「見える」人間のようで「あなたの快癒に向け手助けしたい。自分は小さな稲荷だが放っておかれると稲荷であることも忘れそうなので、たまにでもいいから参ってもらえるとありがたい」と言っ

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